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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 208

「何かあったのですか?」
「うむ…儂の使い魔の情報だが、どうやらルカジマに魔王軍が攻め込んだそうだ」
大和は思わず言葉を失った。それを阻止するために自分達がイリスの所に派遣されたからであった。
ショックを受ける大和の代わりにエミリアが尋ねる。
「いつですか?してその数は?」
「ほんの数分前…八星将軍のベリアルが率いる土偶戦士およそ500だ。対するルカジマはアーカート率いるルカジマ兵およそ2000…」
「数はルカジマが勝っていますが…」
「数は勝っていても兵の質は比べものにならん。特に魔法戦士を全く知らないルカジマ兵では勝ち目は無いと言ってもいいからな。戦力になるのはアーカートとティナの2人のみだろう。」
「そんな……」
ここにきて大和がようやく口を開いた。このままではレイや仲間達が危ない。
「早く助けに行きましょう、イリス様!」
大和の声にイリスが頷く。
「分かっておる。大和、下を見てみろ。」
イリスに言われて大和が下を見た。
そこには直径5mほどある魔法陣が描かれていた。おそらく大和が寝ている間に書いていたのだろう。
「この魔法陣なら一気にルカジマにワープできるぞ。早速ワープするが…大和、エミリア、準備はいいな?」
「はい、大丈夫です。」
大和は腰にさしたガルドを握りしめると力強く答えた。
「私も大丈夫です。」
エミリアも胸の前で腕を組みながら答える。
「よし、では行くぞ。」
少女めいた面差しをしたイリスが杖をしっかりと握りながら、ブツブツと意味不明な呪文を唱え始めた。
すると地面に描かれた魔法陣が、紫色の光を放ちながら魔力を揺らめかせ始めた。
「すごい…でも昨日ジェン達をワープさせた時は一瞬だったのに何で今日は魔法陣を書いたんですか?」
大和がふと疑問に思った事をエミリアに聞いた。
「魔法陣を書いた時と書かなかった時では魔力の消費量が違うんだよ。」
「…と言うと?」
「魔法陣を書いた時に書いた者が魔法を使うと、魔法陣が使用者の魔力をサポートしてくれる。つまり魔法使いのブースターの役割を魔法陣が果たしてくれるわけだ。ところが魔法陣を書かないで魔法を使うと、何もサポート無しで魔力を消費することになる。つまり魔法陣を書いた方が魔法使いに取っては魔力をそれ程消費しないで魔法が使えるから得なんだよ。」
エミリアが説明してる間にもイリスは呪文を唱え続けている。

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