PiPi's World 投稿小説

気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 200
 202
の最後へ

気弱な少年とセクシーな仲間達 202

しかし、結局はモルティラニアが諦めて退散するという形でその場は収まるのであった。



そして話は現在に戻る。
「ったく、何よあのレイって女は!こっちが下手に出たら調子に乗っちゃってさ!冗談じゃないわよ!」
酒を一気飲みしながらモルティラニアが愚痴をこぼす。
「こうなったら、明日の早朝にもう一回寮に行って聞き出してやるんだから。見てなさいよ!……おかわり!」
愚痴をこぼしながらマスターにコップを突き出す。
マスターも、もはや諦めたのか素直にそれに応じる。
「はいはい、構いませんよ。どうせ今日で店じまいなんだから、今夜はとことん付き合いますよ。」
そう言ってマスターがモルティラニアに酒を注いでいる途中、ブラにミニスカだけとモルティラニアに負けず劣らずの露出度の高い服を着た忍者風の女が店に入ってきた。
女は店内を見回すと、テーブルで爆睡中の武道家風の女を見つけ、そばに寄ってきた。
「探したぞ、ジェン。さ、早く帰るぞ。明日の戦闘に参加しないとな」
そう言いながら、武道家風の女を忍者風の女が抱える。
「………zzz」
武道家風の女は何の返事もない。変わりに聞こえるのは寝息だけだった。
「全く……。マスター、代金はテーブルに置いてくぞ。」
とりあえず、代金を置き店を立ち去ろうとする忍者風の女。そして、武道家風の女をおんぶして、店を出た瞬間…
「王様ーーー。早く帰ってきてーーー!!」
突然、武道家風の女が起きたかと思うと近所迷惑位の大音量で絶叫した。もちろん、店内のモルティラニアにも聞こえている。
「うるさいぞ、ジェン!大和はまだ帰っていない。」
忍者風の女が背中に背負った仲間を注意した。
「…………大和……王様…?…早く…帰ってきて?」
その声を聞き、しばらくボーっと考え込むモルティラニア。そして……
「ちょっと待ったーー!」
突然、席を立つと槍を掴み2人の後を追うために一目散に店を出ようとした。
彼女達なら大和の居場所を知っていると睨んだのである。
そして、彼女が猛スピードで店を出ようとした瞬間……
「…ぐえっ!」
突然、後ろから背中を引っ張られ、彼女は息を詰まらせてしまった。
彼女を後ろから引っ張ったのはマスターである。
「困りますよ…ちゃんとお金払ってくれなきゃ食い逃げになりますよ!」
全力疾走で息を切らしているマスターがはぁはぁ言いながら手を出す。
「んもぅ…急いでんのに…」
モルティラニアがぶつぶつ文句を言いながら酒代を払い、店の外に出た。
しかし、辺りを見回しても2人の姿はどこにもない。
「はぁ…見失っちゃった…。」
ガックリと肩を落とす。しかし、彼女はある事を思い出した。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す