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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 201

「ふーん、魔法学校に入学したんだ。とりあえず、その学校寮に行ってみようかな。もしかしたら誰か行き先を知ってるかもしれないしね。」
こうして、モルティラニアは情報をもとにリスペクト魔法学校寮へと向かうのであった。



「………えーと、ここね。リスペクト魔法学校寮は。」
空もすっかり暗くなった頃、モルティラニアは1人で学校寮の前にいた。
「ふぅ…やっと見つけたけど、どうやって調べようかな、ヤマトの事?」
寮の窓を見たところ、夜だというのに灯りがついている部屋が一つもない。
(きっと、まだ避難作業が終わってないのね。はぁ…どうしよう…)
モルティラニアが寮の玄関前を左右に行ったり来たりしながら考えていると、1人の美女がこちらに歩いてくるのが見えた。どうやらこの寮の住人らしい。
(とりあえず、あの人に聞いてみようかな…)
「あのーすいません。ちょっといいですか?」
話しかけるタイミングを見計らって声をかけるモルティラニア。
「はい…何か?」
美女が別に怪しむ様子もなくそれに答えた。
彼女は二十歳前後であろう。端正な顔立ちで金髪がよく似合っていた。妊娠しているのか、お腹が少し膨らんでいるのが印象的である。
「えーと、ちょっとお伺いしたいんですが。」
「何でしょう?」
美女が笑顔で答える。
「はい、実はこの寮にタチバナヤマトっていう子が住んでいるって聞いたんですけど、知っていますか?」
すると、先程まで笑顔だった美女の表情が一転険しい表情に変わった。
「失礼ですが、その橘 大和に何のご用でしょうか?」
美女が険しい表情のまま言った。
その声から察するにモルティラニアを怪しんでいるのは明らかである。
「失礼ですが、お名前は?」
「え…あ、名前ですか?モルティラニアですけど…あなたは?」
「私はレイと申します。」
レイと名乗った美女が頭を下げる。
「モルティラニアさんですか、残念ですが橘 大和は現在任務のために外出中なんですよ、また日を改めて来てくださいませんか?」
レイが険しい表情から一転、今度は笑顔で言った。
しかし、それで諦めるモルティラニアではない。
「あの…じゃあ場所だけでも教えてくれませんか?どうしても彼に会いたいんです。」
だが、レイも決して向かった場所を教えることはなかった。
「いいえ、駄目です。その任務は最重要任務だそうなので、決して居場所を教えるわけにはいきません!」
「そこを何とか…」「駄目です」
何とか場所を聞き出そうとするモルティラニアと、それを頑として拒否するレイ。

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