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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 196

騒ぎの元凶が自分にあるのを知ってか知らずか、モルティラニアは昼食の真っ最中であった。
その時、剣を持った17歳ぐらいの少年が3人、店の中に入ってきた。
彼らは店内を見回し、食事中のモルティラニアを見つけるとニヤニヤ笑いながら彼女の背後に立った。
「こんにちは。」
3人の中では一番地位が高いと思われる少年が軽く挨拶する。
「…………なんか用?」
モルティラニアが食べながら言った。
「俺らブラックムーンって言うんだけどさ……俺らの事、知ってる?」
「……知らない」
まるで興味が無いと言わんばかりに、素っ気ない返事をするモルティラニア。
「ちっ………まぁいいや。でさ、さっきの話なんだけど……お姉さんここで女の子泣かさなかった?」
「………忘れた」
彼女の傍若無人な態度に苛立ちながらも彼は冷静に話しを進める。
「実はさ、さっき俺らのアジトに女の子が泣きながら来たのよ。で、話を聞いてみると何でもポニーテールの女に苛められたんだって。酷い事するよな〜」
「………酷いわね〜。で、だから?」
「でさ、その子…ミキさんって言うんだけど、ゴーシュさんの女なんだよね。それで詳しく話を聞いてみると、その苛めた女の特徴は黄色の髪のポニーテールで槍を持ってたんだってさ。お姉さんも黄色い髪のポニーテールだし、槍も持ってるし、特徴がそっくりなんだよね。」
「……気のせいじゃない?」
彼らに背中を向けたまま椅子に座りながらチキンを食べ続けるモルティラニア。
そして、その態度にイラつきながらも冷静に話しかけていた男の堪忍袋の尾がプツンと切れた。
「てめぇ、何様のつもりだ!」
腰に掛けていた剣を抜くと、その切っ先を彼女の首に押し当てた。
「要するに、てめぇがミキさんを泣かせたんだろ。さっさと詫びろって言ってんだよ!」
が、耳元でいくら怒鳴ってもモルティラニアは微動だにしない。大した度胸である。

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