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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 194

そんな彼女の勢いに気圧されながらも、1人の男子生徒がおずおずと答えた。
「ど、どこって言われても知らないよ。昨日の夕方から誰も見てないし…」
「本当に?嘘つくと舌を引っこ抜いて針千本飲ますよ!」
左手に槍を持ち、右手にチキンを持ったままのモルティラニアが脅迫じみた事を口にする。
「ほ…本当だって。だいたい俺達は今日の朝から避難準備で忙しかったんだ。大和がどこに行ったかなんて知らないよ。」
「はぁー、使えないわね」
これには誰だってカチンとくる。
「お前、人にもの尋ねておいて、その言い草はなんだ!」
「何よ!文句あるの」
その時、グループの中にいた娘の1人がモルティラニアの前に出た。
「文句あるに決まってるわよ!」
とんがり帽子にマント姿。魔術師らしい。
「だいたいねえ、いきなり出てきて、自分の質問に答えられないからって「使えないわね」はないでしょ?!私たちは貴女の部下でも奴隷でもないわよ!!馬鹿にしてるの?!」
「うるさいわね…。小娘は引っ込んでなさい。」
「だ…誰が小娘よ!ちょっと胸が大きいからっていい気にならないでよね!」
「あら〜、もしかして羨ましい?そうよね〜、小娘ちゃんの胸はペチャパイだもんね。」
「くっ、言わせておけば……」
女生徒の肩がわなわなと震えてきた。瞳は半泣き状態である。
その時、「何やってんですか、お客様!」と言いながら、店員らしき男が走ってきた。どうやら一連の騒ぎに気づいたらしい。
「困りますよ、お客様。他のお客様にご迷惑ですし、喧嘩は外でやってください。」
店員がそう言いながら、2人の間に割って入った。
「ふん、別に喧嘩なんかしてないわよ。そこの小娘が突っかかってきただけなんだから…」
「あなたの方が突っかかったような気がしますけど……」
「だからそれは………」



「……………」
一方の女生徒はモルティラニアと店員のやり取りの間、終始無言のままであった。
ただ、その表情を見るかぎりモルティラニアに対し憤っているのは明らかである。

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