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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 193

「……一応お客様は入ってきますよ。でもあなたを見た瞬間、慌てて出ていくんですよ…」
「え、あたし?うーん、なんか悪いことしたっけ?」
「…………よく言うよ」
マスターがボソッと漏らした。
(あんたが昼間起こした乱闘騒ぎが原因じゃないか!ルカジマじゃ知らない人はいないっていう位の大騒ぎだったんだぞ!)



話は昼間に遡る。
まだ、大和達がイリスに会うために山を登っていた頃、ルカジマでは……
「ねぇーねぇータテヤマ トマトって子知らない?」
「タテヤマ トマト?知らないな。」
「そう、ありがとね。」
これで100人目…
とりあえず、ルカジマに到着後、老若男女様々な人にタテヤマ トマトについて聞いてみたが、帰ってくる返事は…
「知らない」「わかんない」「姉ちゃんいい身体してんね〜」が、殆どだった。
………………
「あーあ、疲れた!」
とりあえず、近くの定食屋に入って一服するモルティラニア。
「本当にいるのかな?タテヤマ トマトって少年。」
注文したフライドチキンをほうばりながら、彼女はもう一度情報を整理し直した。
(とりあえず、ルカジマにいるのは間違いない。顔も覚えている。結構可愛い顔立ち。あとは名前なんだけど…本当にタテヤマ トマトだっけ?なんか違うようなぁ…)
フライドチキンをモグモグ食べながら真剣に思いだそうとするモルティラニア。
近くの席にいた数人の客の声が聞こえる。
「俺たち、何とかこの街を守りぬけねえのかよ?えーと・・・あ、ヤマトとかいったか、ギルダーと渡り合って討ち果たしたって奴。それにアーカート学長は敵の忍者と互角だったってえじゃねえか。」
「あのヤマトって男の子、かわいいし強いし、すっごいわよね。最近現れたけど、どんな子なのかしら?」
グループの中の若い娘が眼をキラキラさせている。
「そのギルダーを討ったタチバナヤマトとかいう奴はリクゥと戦って負傷したって話だ。ソフィー学長も亡くなられたし、この先どうなるんだ?」
その話を何とはなしに聞いていたモルティラニアははっとなった。
「タチバナ・・・・・・・ヤマト・・・!!!そうか!!タテヤマ トマトじゃない!タチバナ ヤマトだったんだ!!」
思わず大声を出してしまう。
「ひゃっ?!」
「何だ姉ちゃん!!!いきなりデカイ声だすんじゃねえよ。」
「可愛い声してるけどね。」
驚いて彼女に話しかけた男女に、モルティラニアは勢い込んで問う。
「ね、ね、そのタチバナ ヤマトって、いまどこにいるの?!」

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