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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 191

「偵察の報告によると、襲撃された村は3村。その内、被害が出たのが2村。内1つの村が……消滅した。」
「消滅?どういう意味なのお姉ちゃん。」
「言葉の通りだよ……」
セリスの質問にアーカートが答えた。
「偵察によると…その場所には確かに村が存在していたらしい。人も住んでいた。……だが今日の昼間、その村に偵察が向かったのだが……何もなかったらしい」
「……何も?」
「建物も家も木も人も家畜も……何もかも全て消滅していたらしい。」
アーカートが震える声で言った。
「その村を消滅させた者は、今のところは不明だが…私の予感では八星将軍、水の王フリーザだと見ている。」
「水の王フリーザ…歴代八星最恐と呼ばれる男ですね。甲伊の里で祖父から聞いたことがあります。水と緑とは絶対に戦うな、と」
「そうだ。一応八星将軍と言っても不死身ではない。病死したり、戦死したり、魔王から誅殺されたりで代替わりすることもあるのだよ。だが……」
ここでアーカートは少し言葉を切った。
「だが、その中で2人、初代八星将軍から名を連ねている者が2人いる。それが水の王と緑の王、フリーザとソーニャだ。」
そのときティナが
「そう言えば、緑の王ソーニャはイリス様と何か因縁があると聞いたことがあるな。なんだったかな?」
と首を捻りながら考えるがどうしても思い出せない。
「まぁいい、とにかく問題はもう一つの村を襲った八星将軍だ。土の王ベリアル。明朝ルカジマに侵攻して来るというのがおおよその意見だな。」
ティナが話題を切り替えたその時、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。それと同時にドアが開く。
「失礼する。」
ぶしつけな挨拶と同時に入ってきたのは、魔法学校の教師でもあり翌日の魔王軍迎撃部隊の部隊長でもあるジョーイであった。
「アーカート。ちょっといいか?明日の戦闘での部隊配置について話したいのだが……」
言いながらかすみとセリスの方をチラッと見る。
「後にしたほうがいいか?」
「いや、大丈夫だ。……2人とも任務ご苦労だったな。部屋でゆっくり休んでくれたまえ。」
「了解しました。では…」
言ってかすみとセリスが部屋を後にする。
2人が退室すると、アーカート・ティナ・ジョーイの3人は机の上に地図を広げ翌日の戦闘について話し合うのであった。



「何者なんだ?あのジョーイという男。」
学園長室を退室した後、薄暗い廊下を歩きながら、かすみがセリスに聞いた。
「この学園の先生です。教え方は厳しいけど、結構人気あるんですよ。それにアーカートさんとは幼なじみだそうですし。」

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