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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 177

距離からすると不思議なほど、その声ははっきりと聞こえた。
先行する爆乳少女を追っていく大和達。
鬱蒼と茂る森。
山腹の傾斜を、しっかりと歩き上る爆乳少女。
それを追いかけて、なんとか着いてゆく一行。
「結構速いぜあいつ。」
「魔力で脚力を補強しているみたいね。」
「とにかく急ごう。疲れてるだろうけど、我慢して!」
「でも、「新たなる民の・・始祖?」何かしらそれ?」
そうして、ほどなくして。
ひとつの建物が、見えてきた。
建物の前で、爆乳少女は待っている。
「はあ、はあ・・・・」
「ここが、イリスとかいう人の家か?」
「やっと、着いたの?」
「左様。ここがイリス様の、館じゃ。」
爆乳少女が扉の前に立つと、扉はひとりでに開いた。
「入られい。」
すたすたと、爆乳少女は入ってゆく。
家の中に入ると、豪勢さはないが丁寧な作りの家具調度。
玄関を過ぎ、ひとつの部屋へ案内された。
そこは畳にして14畳ほどの広さだろうか。幅より奥行きがやや長い、長方形の部屋。入ってきた側を含めて4方に木の扉があり、窓は無い。
サイドボードのようなものと、8人がけテーブルが1つ。
「さて、お主らははるばる山登りをして来てくれた訳じゃが・・・・・どういう用件でしょうかな?」
「え?イリス様は?」
「気付いておらなんだか。」
「え?」
「目の前におる。」
「まさか・・・・あなたが、イリス様?」
大和が言った。
「ほう。まだ立派なのはここだけか。」
鈴のついた杖で、大和の股間をつつく。
「あっ。」
巨根をつつかれた感触は妙に気持ちよく、大和は思わず声を上げた。
「本当に、イリス様ですか?」
セリスが聞いた。
「私を誰だと思っている?まったく・・・・。んっ!」
彼女は杖を大和に向け、何事か呪文を唱えた。
きらきらとしたものが、大和を薄く包む。
「大和くん?!」
「王様?!おい、何を?!」
「貴様っ!」
かすみは忍び刀を抜くと瞬時に彼女の背後に回りこむ。
だがその瞬間、爆乳少女の姿は皆の眼前から消えていた。
「たわけが、この少年の背中、よう見てみよ。」
『えっ?』
かすみたちの声が重なる。
「大和さん、失礼しますね。」
シホが慌てて大和の背中をさらけ出した。
「すごい・・・。」
何と、大和の背中の火傷が、完全に治っていた。

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