気弱な少年とセクシーな仲間達 176
しびれを切らしたかすみが遂に怒鳴った。
「分かってる。地図だと、確かにここら辺なんだ。」
大和が、何度も何度も地図と現在地を照らし合わせてみる。
ところが、いくら辺りを見回しても、人が住んでいそうな小屋など見つからない。
(一体、どういうことなんだろう?)
みんなを見ると、既に疲労困憊。中には地面にペタリと座り込んでいる者もいる。
(本当にあるのかなぁ……)
大和が諦めかけていた、その時であった。
リン!
突然、鈴の音が辺りに鳴り響いた。
「なんだ?」
ジェンが顔をあげ、辺りを見回す。
リン!!
再び鈴の音が聞こえた。
「どこからだ?」
かすみも腰にある小太刀に手をかけながら辺りを見回す。
リン!!!
また鳴り響いた。しかも音が大きくなっている。
「近づいてる…」
全員が武器を構え、鈴の音に警戒していたその時であった。
「お主が、大和か?」
いきなり、紫髪のツインテールの少女が大和の目の前に現れた。
「うわぁ!!!」
突然の事に、大声をあげる大和。
「なんだ貴様!」
かすみはすかさず小太刀を抜くと、少女に刃を向けた。
少女は紫髪のツインテール。身長は140pほど、先に数個の鈴がついた自分の身長と同じくらいの長さの銀色の杖を持っている。だが一番目立つのは、黒い服に包まれた幼い顔立ちに似合わない爆乳である。
(軽く100pは越えてるな。)
大和は自分の股間がギンギンと固くなっていくのを感じていた。
「イリス様がお待ちかねだ。ついてこい。」
そう言うと、少女は大和達にクルリと背を向け、爆乳をたぷたぷと揺らしながら、どこかへ歩き始めた。
「何、あの子?」
セリスが呟いた。
「よく分かりませんが、イリス様の所へ案内してくれるのではないでしょうか?ついていった方がいいのでは?」
シホの意見にかすみが反対する。
「私は反対だ。正体の分からない奴について行くほど、危険な事はないからな。」
「どうするの、王様?」
ジェンが聞いてきた。
「追いかけよう。もともと、イリス様って謎の人なんだから。罠でもそうでなくても、大して変わらないよ。」
既に大和の股間は隠しようもなく勃起していた。
言うと走り出す。
「あ、大和さん!」
「追おうぜ!」
それを追い、娘たちも駆け出した。
既にその時、前方の爆乳少女はかなり先行していた。
「ようやく追って来たか。「新たなる民の始祖」よ。」