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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 163

謝った後、ラクスも座り机を挟んで3人が向かい合う形となった。
「で、首尾はどうだ?ラクス」
眼帯をつけた男が聞いた。
「兄上の予想通りデュランは再びルカジマを攻めました。その数およそ10万。」
「ほう…」
「総大将はデュラン自身。八星将軍のセフィリアも同行しているもよう。」
「デュランが自分から攻めるとは、余程部下がソフィーに負けたことが頭に来たらしいな。デュランは…」
眼帯の男がニヤリと笑う。
「笑い事ではないぞヴェインよ。すでにソフィーは戦死。後を継いだアーカートは若く、まだソフィーほどの器量はない。これでは万に一つも勝ち目はないぞ。」
「分かってますよ。父上。」
ヴェインと呼ばれた眼帯の男が言った。
「ルカジマが潰れたら、魔王軍領内で抵抗する勢力は未だに独立を主張するフリードだけとなる。だがフリードが潰れるのも時間の問題。となると次の狙いは…宿敵四天王か北のエルメス島を支配するエルフ族か…」
「わがサンクキングダムか…」
ヴェインの次の言葉をラクスが言った。
「魔王軍よりも四天王の方が気になります。ゴートの町に四天王が1人潜伏したという情報もありますし…」
「ゴートと言えば、メルツ修道院の近くの町だな。確かメルツには移動魔法陣があったはず…」
ラクスの言葉にヴェインは俯きながらしばらく考えると、
「もし、アーカートが私の思った通りに動くとしたら……さぞかし面白い事になるだろうな。」
と、またもニヤリと笑うと不意に立ち上がり窓の外を流れる雲をじーっと見ていた。
ヴェイン・ピースクラフト。通称、独眼龍。
その片目は雲ではなく遠く離れたルカジマの様子を見ているようであった。



そのルカジマではまさに天地をひっくり返したような騒ぎであった。
家財道具をまとめ避難する住民達。それを狙う強盗や強姦達。そしてそれらを取り締まる兵士達などが入り混じっている状況である。
そんな騒ぎのルカジマを1人の金髪美女がゆっくりと歩いていた。
服装は下乳から肩までしか覆っていない黄色の鎧に紐パンと過激に肌を露出している。
一応、右手には槍が握られているので旅の戦士のように見えなくもない。
「やれやれ、本当に見つかるのかしら。」
その金髪娘は頬を染めて呟いた。
故郷を出る前に占ってもらった言葉を思い出している。
 
「お前さんが望む通り15人もの可愛いくて優れた娘を産みたいなら、この者を見つけて愛し支え、使えることじゃ。」

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