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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 153

生い茂る木々を抜け、彼らは獣道を進む。
「きれいだなぁ・・・どこまでも・・・。」
下界を見ると、下方にはルカジマや、忍びの里のある森。かなたにはあの塔。川も見える。どこなのかわからない街もかなたに見える。
排気ガスのない時代のこと、空気はあくまで澄み渡り、空はあくまで青く。
総てが清められているかのように、澄んだ光景が広がっていた。
木々が生える中を、彼らは進み続ける。木々の切れ間からは、先ほどのような美しい下界がちらほらと。
そして、木々の間が広がり、天空が開けた場所にでた途端、それは現れた。
!!!
「王様!あいつ!」
「あれは?!」
「グリフォンです!」
上半身が鷲、下半身がライオンという怪物が、空から現れた!!!
全員が武器を構える。
「どういうやつなんだ!」
「はい、グリフォンは森や山に住み、主に牡馬を食べる肉食の魔獣です。人間を食べることもあります。肉というのは基本的に雌のほうが美味とされますが、グリフォンは主に雄の肉を好むのでご注意ください!」
抜き放たれたガルドが解説する。
「雌馬は殺さずに犯して、ヒポグリフという怪物を産ませるわ。」
そこにセリスも割り込んだ。
ゴオオオ!
グリフォンが飛び掛ってくる!
全員が散開する形でこれを交わす。
外されたグリフォンは、彼らの中を飛びぬけて再び高度を上げ、彼らに向き合った。
 
所変わり、イリスの家。
「ほう・・・・・。」
彼女が目を覚ますと、水晶玉の中では大和たちがグリフォンと対峙していた。
「ようやく強い魔物に出会ったのう。」
「グリフォンか。いくつか倒し方はあるが・・・さてどうでる?」
横には、いつの間にかエミリアが起きて来ていた。
 
 
「ぬうっ!」
「王様!」
グリフォンは主に大和を狙った。
火などを吐くわけではなく、爪と嘴で引き裂こうとしてくるだけだったが、その大きさと速さは十分脅威だった。
2度、3度と、飛び掛ってくる。それをそのつど必死に避ける。
 
 
「逃げ回るだけか?」
「・・・・・・。」
水晶玉でそれを眺めるイリスとエミリア。
 
 
「おのれ!」
「受けなさい!」
かすみが苦無を投げ、セリスが火の玉を打つ。
「ガウウ!」
苦無は刺さったが、火の玉はかわされてしまう。

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