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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 152

セフィリアからしてみれば、アーカートやティナなどは別に死のうが兵達に陵辱されようが一向に構わなかったが、例の少年が死亡するのだけは避けねばならなかった。
なにせ10万である。ルカジマ兵2000で、まともにぶつかったらひとたまりもない。
その中で例の少年が乱戦中に討ち死にするのだけは防がねばならなかったのである。
「もうよろしいではありませんか、デュラン殿。無傷で一つの町を手に入れることが出来たのは大きいのではないのでしょうか?。」
セフィリアが鋭い目つきでデュランを見ながら言った。
これにはデュランも流石に怯んだ。
デュランの最初の計画ではルカジマ周辺の町の住民達は男は皆殺し、女は奴隷にする予定だった。
が、3つの町の内、予定通りに進んだのはベリアルが攻めた町のみ。フリーザは町民全てを撫で斬りにして町も全壊に壊し、セフィリアに至っては死体さえ一つもない。
アーカート、ティナだけでなくルカジマの民全員を皆殺しにする予定だったデュランにとって、攻めた町で民が一人も死んでいないというのは、まさしく想定外の結果であった。
「ぬぅ…」
デュランも腕を組みながらしばらく考える。そして…
「まぁいいだろう。所詮リドの民が逃げ込める場所はルカジマしかない。そこもあと数日の間に潰れる」
デュランが笑いながら言った。
一方のセフィリアはそんなデュランを見ながら(己の面目のために、非戦闘員の民の血を流すのか。愚かな!)
と、心の中で叫んでいるのであった。


「はぁ、はぁ、はぁ…」
大和は断崖絶壁の場所をゆっくりと歩いていた。
そこは幅が20センチぐらいしかなく、崖に面している。
任務でなかったら例え土下座されても通りたくない道である。
時刻は既に昼。
山麓に着いたのが真夜中で、夜間の登山だったにしてはここまではたいした魔物にも出会わずに来れた。
鉄環が岩にいくつか刺されているが、環は既に錆び、ロープもすでにボロボロ。
「まだかな?」
「もうすぐこの断崖を抜けます。そうすれば獣道には戻ります。」
「ああ・・・・。」
彼らかすみを先頭に、ジェン、大和、セリス、シホの順で通過していた。

真下には100mを越す崖。
上を見ればあと1500mはありそうな山肌。
「ふー!やっと抜けたぜ!」
「皆様ご用心を。」
「はあ、はぁ・・。」
「怖かったぁ・・・。」
「疲れました・・。」
ようやく全員が断崖を抜けた。

「とにかく行こう。」
こんな断崖からはさっさと離れたい心理も働いて、大和が言った。
「この獣道をしばらくはまっすぐ進んでください。」
案内のガルドの声が入った。

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