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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 142

「だ、大丈夫なんですか??」
大和は不安そうに言った。
「・・・・半々だな。」
「イリス様は数百年生きているとも言われているし、あの伝説の大魔法使いリスペクトの娘だと言う説や、愛人だったという話もある。世にいろいろと語り継がれる仙人、仙女のなかでも巨頭だな。」
「そして一応、30年ほど前までは我が校の校長だった。だが・・・・・。」
「だが・・・??」
「ある事件を機に辞職して、そのまま山に戻ったのだ。」
「何か事件を起こしたんですか?それって問題のある人なんじゃ?」
あまりに直接な物言いをしてしまう大和。
「問題のある人かどうかも不明だ。というのも彼女が起こしたのかどうかは不明だし、今もその事件の真相そのものは解明されていない。」
「????」
「実はな、彼女の在任中、我が校やルカジマの少年、青年のもとにある朝起きるといきなり赤ちゃんが置かれているという事件が何件か発生していたのだよ。」
「人攫い・・・ですか?」
「わからんよ。その赤ちゃんを置いた犯人、産んだ母親はついぞわからずじまいだったが、赤ちゃんを押し付けられた被害者・・・かな、彼らに共通するのはどれも女性的な顔立ちの美形で、また性根のしっかりした人品確かな男子ばかりだったということだ。」
「イリス様が愛人との間にもうけた子供を愛人のもとに産み捨てている、そういう噂がたち、また子供を押し付けられた男たちもイリス様に好意を抱く者が多かった。皆、愛人関係は否定したがね。美少年、美青年漁りをし、子供を産み捨てるという噂に、ある日イリス様は職を辞された。」
「ところでその赤ちゃんたちは?」
「それは心配要らない。枕元に赤ちゃんを置かれた男たちは、自分のもとに現れたその赤ちゃんを皆ちゃんと育てたよ。」
それを聞いて明らかにほっとした表情を浮かべる大和。
「君は優しいな。こんな期待のかけ方はどうかとは思うが、大和君、君なら美少年だしイリス様の心の琴線に触れるのではないかと思う。」

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