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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 137

大和は迷っていた。
勢いでかすみとHしてしまったが、冷静になって考えてみると、ここには自分の子供を宿したレイがいる。
(これ以上は流石にまずい…)
見るとレイの体から明らかに殺気が漂っている。顔も不機嫌そのものである。
大和は、自分に密着状態のかすみとセリスを引き離すと、
「今日はこれで終わりにしよう!」
と、みんなに言った。
「もう夜中だし、僕は明日の朝も早いんだ。だからこれで終わり!」
と言うと、レイに声をかけ、2人でさっさと食堂を出ていってしまった。
無論、かすみとセリスはこの決定に不服である。
だが、大和がいないのでは仕方がない。2人はしぶしぶ、あきらめるのであった。


「レイ。機嫌直してよ。」
「王、私は別に機嫌悪くないですが…」レイが顔を背けながら言った。
が、その態度からして怒っているのは明らかである。
(……うそつき…)大和が心の中で呟いた。
ここは大和とレイが寝泊まりしている部屋。普段は笑いが絶えない部屋だが、この状況は流石に笑えない。
「レイ。あれは仕方がなかったんだ。シホが薬を……」
「シホのせいですか?しかしその後、かすみを襲ったのは、明らかに王御自身の意思だったと思いますが?」
レイに言い返され、大和は思わずたじろいだ。
彼女の攻撃は止まらない。レイはクルッと体を回し大和の方を向くと、
「第一、私がいるのにもかかわらず、他の女を襲うなど言語道断!それで立派に王が勤まると思っているのですか?好色なのは構いませんが、もう少し自覚を持ってください!」
と一気に不満をぶちまけた。
いつもならレイの言ったことに何かしら反応するガルドも、先程から黙ったままである。ガルドもレイの迫力に完璧に臆していたのであった。
(明日、学校早いのになぁ…)
大和は一刻も早く、就寝したかったのだが…
「聞いているのですか?王!」
と、目の前で仁王立ちで説教するレイがそうはさせない。
とりあえず床に正座で座り、いちいち頷きながら話を聞く大和。
その後、説教は約2時間にも及んだ。
大和も苦痛だったが、何よりも苦痛だったのは大和達の部屋の周りに住んでいる住人だったのは言うまでもない。

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