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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 133

とりあえずかすみはニヤニヤ笑っているジェンを引っ張り、そそくさと大和の部屋を出ていくのであった。



「はぁー…疲れた」食堂の長テーブルに突っ伏しながら、かすみが溜め息をつく。
「大変でしたね。かすみさん」
かすみと反対側に座っているセリスが言った。
「まったくだ。それもこれも全部…」
かすみが隣で寝ているジェンを睨みながら…
「この女が悪いんだ。」
と、呟いた。
「でもジェンさんって顔は美人なのに、性格は本当に男っぽいですよね。」
セリスの横に座っているシホが紅茶を飲みながら言った。
「まったくだ。この女の怪力は異常だぞ。男達が数人でやっと持てる機材を1人で軽々と持てるんだからな。一体何を食べたらそうなるんだか…」
かすみが不思議でしょうがないといった感じで言った。
その場にいたジェン以外の全員がウーンと考え始めた。
「で、でも久しぶりですね。このメンバーで集まるのは…」眠っているジェンの横に座っていたレイが話題を変えようと言った。
「そういえば…そうだな」
かすみがボソッと呟く。
大和 レイ ジェン かすみ セリス シホ ガルド。
このメンバーが最後に集まったのは魔王軍が攻めてきた日の前日である。
「そんなに時間は経ってないんだけどな…。いろいろあったから…」
かすみが何かを思い出しながら言った。大和も思い出す。
確かにいろいろあった。
ソフィーの事 レイの事 自分の事。
思い出せばキリがない。
「確かにいろいろあったね」
しみじみと大和が呟いた。
場の空気が重くなっていった。まるで葬式の様である。
そのままの状態で沈黙が10分ほど続いた時…
「皆さん。新しい紅茶を入れてきますわ」
シホがそう言って席を外す。
その間も大和達は誰も(寝ている1名を除く)口を開かない。

しばらくしてシホが人数分の紅茶を持って戻って来た。
「これを飲んで元気出してください」
1人1人に丁寧にカップを置いていくシホ。
大和は紅茶はあまり飲まないタイプであったが、折角入れてくれた物を飲まないわけにはいかない。とりあえず一口飲む大和。
(…紅茶ってこんな味だっけ?)
と思った次の瞬間であった。
「あれ……?」
大和は急に気分がよくなってきた。
先程の暗い気持ちが嘘のようである。
(どうなってんだろ?)
大和がそう思った時「シホさん。これ、お酒じゃない!」
大和より少し遅れて飲んだセリスが叫んだ。
(お酒…でも僕、お酒は強いほうなのに…)
大和が疑問に思うと今度はかすみが
「しかもこれは…世界最恐と恐れられる酒……バッカス!どんなに酒の強い者でも酔いつぶれるというまさに悪魔の酒。」
(へぇー。悪魔の酒か〜)
大和が心の中で呟いた。
一方シホはというと…

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