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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 132

部屋に戻ると、レイはベッドに腰掛けて再び本を読んでいた。
「レイ、戻ったよ。」
「王よお帰りなさいませ。」
「ちゃんと食べられた?」
「はい。ここの食堂には妊婦向けの食事もありますから。」
安心した顔になる大和。ここは病院でもある為、妊婦や療養者向けの食事もあるのだ。
そこへ……
「こんばんは〜!!!」
と、大音声の近所迷惑な声が聞こえたかと思うと、ドアが開き両手に酒のビンを持ったジェンが笑いながら入ってきた。「ジェン!どうしたの?」
「何言ってんのよ王様!最近会ってないから久しぶりに会いに来たのよ!ほら、!お土産!」
と、大和に酒のビンを突きつけるジェン。
「ジェン……酔ってるでしょ…」
大和がジェンの顔をじーっと見つめ、おもむろに言った。
が、言われた本人はというと…
「やだなぁ〜王様。私が酔うわけないじゃん。王様変なこと言わないでよ。」
と、まるっきり自覚していない。
実際大和やレイから見れば足取りが怪しいし、顔を見れば一目瞭然である。
(どうしたらいいの?)
大和とレイが、2人同時に同じ事を考えたその時…
「やはりここにいたか、ジェン…」
いつの間にか、ドアの前にかすみが立っていた。
しかも表情から察するに怒っているのは確実である。
が、当の本人は…
「あれ〜かすみ。どうしたの?」
と、やはり自覚していない。
そんなジェンにかすみが遂に怒った。
「ジェン!ここは病院だぞ!そんな神聖な場所で酒を飲み、酔っ払い、挙げ句の果てにストリップするとは何事だ!」
ジェンに負けず劣らずの大音声で怒鳴りちらすかすみ。
「だいたい、どうして貴様は酒を飲むとそう大胆になるのだ!どうして酒を飲むと貴様は服を脱ぎ出す!少しは女としての自覚を……」
「あのー…かすみ…」
どんどん声がデカくなっていくかすみに大和がストップをかけた。
「なんだ大和。まだ話は半分も終わっていない。今日という今日はこいつに女としての自覚を…」
「いや…だから…」「だからなんだ?」「あの…後ろ…」
言われて後ろを振り向くかすみ。
そこにはグッスリ寝ていたのにかすみの声で叩き起こされた入院患者数人。
かすみを注意しようと各階から集まった看護士数人、医者数人。
他にも、たまたま通りかかった見舞い客や掃除のおばちゃんなど総勢約30人がかすみを取り囲んでいるのであった。
一気にテンションが下がるかすみ。

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