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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 14

「これってまるで、僕の・・・」
「はい。シボリヘビの頭部は外見は人間の男性のものと同じような形をしております。女を襲う時は、表面から愛液をにじませて自らを濡らして飛び込みます。そして、口の中を開けますと」
死骸の頭部を開く。
「結構大きく開く・・・いや、伸びるっていうのかな。」
「伸びる、で正しいでしょう。口の中は女陰のようになっておりまして、男性を搾ります。」
「だからシボリヘビなのか。恐ろしい代物だね。でも、レイは大丈夫なの?」
「男女ともこれにイかされるとその時に毒を打ち込まれ、養分を吸い出されます。私は・・・気持ちよくはなりましたが、イかされてはおりませんゆえ、大丈夫です。」
「それはよかった。でも、どうして襲われたの?」
「そ、それは・・・・」
真っ赤になって口ごもるレイ。
パチパチという焚火のはぜる音だけが流れていた。
まずいと感じた大和は別の質問をした。
「ごめん・・・・あ、そうだ、毒って、どんなの?どこから出すの?」
はっとした表情で、レイは語りだす。
「それは、ここからです。毒ですので手を触れずにご覧下さい。シボリヘビの毒は、毒蛇と同じく口先にある牙から出るのですがその特性上普通の毒蛇が獲物を噛むように男のものを噛むばかりでなく、女の中に入って外向けに毒の牙を突き出すことも出来るようになっています。このように。」
レイは細い指をシボリヘビの口の中に入れ、牙の1本を起こした。
「この牙から出る毒が入るとしびれて動けなくなります。動けなくなった獲物からシボリヘビは人や牛や馬などの精を搾ります。獲物が妊娠していた場合、中の子をそのまま食べてしまうことすらあり、季節を問わず発情・妊娠する人間はシボリヘビにとって重要な獲物なのです。」
「恐るべき魔物だね。それで口を酸っぱくして僕を戒めてたんだ。」
「はい。このようなこともございますゆえミロスまではどうかご忍耐ください。」
「わかった。僕たちも無事だったことだし、そろそろ寝よう。」
「はい。」
そして2人は眠りについた。
翌朝。再び塔へ上る夢を見た。が、最後が違った。塔の階段の終わりの扉を開くと、今までは閃光につつまれていたのがこの時には続きがあった。扉を開くと、螺旋階段のある区画を囲むようにぐるりと広がる回廊。石造の柵を以って外界と隔てられ、眼下の景色は絶景だった。
一面の青空の下、遥か広がる森。一方の彼方には山脈が連なる。塔に至るまで自分が歩いてきた道は緑の絨毯に乗った一本の細糸のように長く伸び、いつしか緑の中に消えていた。そのような景色を眺めているところで目が覚めたのだ。
「・・・とこういう夢だったんだ。」

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