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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 130

そばでは同級生のサリナとエドウィンが本の間を行ったり来たりして調べ物をしている。
と、その時…
ポカッ
「痛っ!」
突然、大和の頭を鈍い痛みが走った。
頭をさすりながら振り向く大和。
「お友達だけに調べ物させて…大和君も手伝いなよ。」
そこには片手に本を持ったセリスが立っていた。
「セリス…どうしてここに?」
「私も調べ物よ。それより一応私は先輩なんだからセリス先輩と呼びなさい。」セリスが顔を膨らませながら言った。
確かにここではセリスの方が上級生なので呼び捨てはまずい。
「分かりましたよ。セリス先輩。」
「わかればよろしい。以後気をつけなさい。」
セリスが笑いながらいった。



ちなみに他の仲間達はと言うと…
ジェンとかすみはルカジマの復興を手伝っていた。特にジェンはそこらの男顔負けの怪力を持っていたので重宝された。セリスは学校が始まったので授業に参加している。
シホは前の戦いで傷ついた人達の手当てのために病院にいた。
大和の子を身ごもったレイは与えられた自室で休養中である。
そして亡くなったソフィーの後を継いだ息子アーカートはルカジマ再興のため、毎日激務を処理していた。
そのアーカートを補佐するのがアルフレド国、三大将軍の1人ティナとマルティールの2人である。ちなみに傭兵として雇われたハイネは金を貰うとさっさとルカジマを離れていた。



「みんな元気かな?」
大和が呟いた。
レイとは同室だから毎日会えるけど、他の仲間達とは部屋が違うため、殆ど会っていない。
事実、先程セリスと話したのでさえ5日ぶりであった。
「会いたいですか?大和様」
彼の腰に帯刀している魔法剣ガルドが尋ねた。
「うん。久しぶりに会いたいな。」
「なら今度、皆さんと食事でもされては如何ですか?なんならその後、皆さんと暑い夜を過ごされるのもよろしいかと……」
「でも、皆集まるのはしばらく先になりそうだね。」
彼の受けている基礎知識過程もあと数日は続くし、授業があるからと背中の火傷の診察は夜にしてもらっていた。


「明日は負けないぞ。」
「僕だって。」
「じゃまた明日ね。」
「さよなら〜」
図書館での勉強を終えて、エドウィンとサリナはそれぞれの部屋へと戻っていった。
「いいなあ・・。」
「いかがなさいましたか?」
剣のままのガルドが聞いた。
「いや、こういう平穏かつ楽しい学校生活って、僕はいままで出来なかったんだよ。」

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