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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 118

「デュラン殿。では逆に聞きますが、その戦にはあなたの御子息であるリョフ殿が参戦したと言うのは本当ですか?」
セフィリアの鋭い質問であった。
デュランも声が出ない。
「もし私の部下に責任を取らせたいのなら、リョフ殿にも責任を取ってもらわねばなりませんが?」セフィリアがデュランをジッと睨む。
それを見てデュランが目を逸らす。
実際、彼も理不尽であることは分かっていたためこれ以上強くは言えなかった。
「つまらぬ事を申した。」
デュランがポツリと呟く。
セフィリアがそれを聞いて安堵する。
「ところでデュラン殿。現在領内で兵を集めているそうですが本当ですか?」
「本当だ。ルカジマを今度こそ叩き潰す。」
「兵数は?」
「およそ10万だ。それも儂自らが指揮をとる。」
現在ルカジマ軍にはおよそ2千の兵士が残っていた。
セフィリアは心の中で思った。
(…これではひとたまりもない)
「デュラン殿。その戦、中止には出来ませんか?」
「何を言う、セフィリア殿!すでに準備は着々と進められている。今更中止になど出来ん!」
「しかし…!」



その後もセフィリアは、何時間もデュランに中止を促したが彼は頑として首を縦にふらなかった。
それほどまでに彼はこの戦に力を入れていたのである。
(このままではまずい……。仕方がない…)
セフィリアはデュランの目を見ながら慎重に言った。
「分かりました。ではデュラン殿。その戦、我ら八星将軍もお供しましょう。」
「なんと!本当か?」
「はい。全員とはいきませんが少なくとも3人は従軍しましょう。」
「ありがたい。これで我らの勝ちは決まったも同然だな。」デュランは大声で笑い出した。
そんなデュランを冷ややかな目で見るセフィリア。
(さっきまでは、馬鹿にしていたくせに…愚かな!)



会談が終わり、早速八星将軍を集めようとしたセフィリアだが、部屋を出て廊下を歩き出した瞬間、1人目を見つけた。「聞いていたのですか?フリーザ」
セフィリアが廊下で腕を組みながら立っていた水の王、フリーザに言った。
「ええ。全部聞きましたよ。でも本当ですか?あんなちっぽけな町を壊すのに私達が出るなんて…」「目的は町の占領ではありません。はっきり言ってアーカートやティナなどはどうでもいい。目的は…」
「橘 大和。でしょう?」
「そうです。あなたも来ますか?前に一度会っているでしょう?」
「別に構いませんが…私とあなた。あと1人はどうします?何人かは四天王の抑えに残さないと…」

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