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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 116

兵士はデュランの姿を見つけると、一目散に走り寄った。
「何事だ!騒々しい!」
デュランが兵士に向かって怒鳴った。
「申し訳ございません。しかし大変な事態が発生しましたので。失礼ですがお耳を拝借…」
そう言って兵士はデュランにヒソヒソと耳打ちした。
その間もダンスは続いており兵士達のテンションは否応にも盛り上がっている。が、兵士の知らせを聞くにつれ、デュランの顔がどんどん険しくなっていく。
やがて兵士の話が終わった頃には、その顔はまさしく鬼の形相へと変貌していた。
そして……
バンッ!!!
「なんたることだ!!」
デュランは机を思いっきり叩いて立ち上がった。
その声に、横にいたサルマンも知らせを届けた兵士も、そして周りで騒いでいた兵士達、踊り子達も一斉に驚いた。
「な、何事だ?デュラン。」
サルマンが恐る恐る尋ねる。
が、デュランはサルマンを一睨みすると横に置いてあった斧を持ち、ツカツカとダンスホールを出ていってしまった。
デュランはダンスホールを出るとそのまま自分の部屋へ向かった。
部屋に入ると、そこにはデュランの側近である、燃えるように赤い髪をしたビッグス、水のように青い髪をしたウェッジの2人が待機していた。
「デュラン様、どうなさいました?」
ビッグスが尋ねる。「ルカジマを攻めたギルダーが負けたそうだ。」
デュランが不機嫌な声で言った。
「ギルダー様が……まぁあの方は単純ですからなぁ…」
険しい声のデュランと反対に、ウェッジがのんきな声で言った。
「笑い事ではないぞウェッジ!」
デュランが怒鳴る。「ビッグス!お前は兵を集めろ!最低でも10万は集めるんだ!」
「はっ!」
「ウェッジ!お前は情報収集にあたれ!」
「了解しました!」「今度こそルカジマを根こそぎ叩き潰すんだ!行け!」
2人が部屋を出た。「さて……」
そう呟くとデュランもある場所へと向かった。



シリウス城の一室で女が体を洗っていた。
年は22。長い金髪にモデルのような顔立ち。豊かな胸と尻でありながらキュッとくびれた腰。
まさしく美の女神と言ってもいいくらいの完璧なスタイルである。
やがて女は、自分の恵まれた体を洗い終わると裸で風呂場を出た時である。
「失礼します。」
声と同時に部屋に女の側近であるアリスが入ってきた。
「どうしたの?アリス。」
女が体をふきながら尋ねる。
「デュラン様が至急お会いしたいと申されまして。」
「デュランが…。何の話だと思いますか、アリス?」
「おそらく、ルカジマでの敗退の事ではないでしょうか。」「私もそう思います。」
女が高級な下着を着ながら言った。
「シュウとリクゥは今、どこに?」
「お二方は現在シリウスに向かっているところです。」

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