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気弱な少年とセクシーな仲間達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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気弱な少年とセクシーな仲間達 104

現にレイたちも小さな傷があちこちにあった。
そして診察。
大和の大火傷はそう簡単にはいかなかった。意識を失っていたティナも無理に戦闘参加したため、一部の傷は悪化していた。かすみも大事を取って入院させられた。
そしてこの診察室では大和がうつぶせに寝かされている。魔法医師が彼の背中に改めて治癒魔法を当て、保護魔法で火傷箇所を再び覆っていた。
その横には一緒に呼ばれたレイもいた。
彼らを前にした、痩せ型で長身の白ローブに身を包んだ魔道師が口を開いた。
「結論から言うと、大和さん、貴方の火傷は治ります。ただし、適切な治療を1ヶ月、受け続けていただく必要があります。さもないと背中の皮膚から壊死が起こりかねません。ですので入院していただきます。」
「入院・・・・。では、この街を出てはいけないの?」
「医者としてはそれには強く反対します。それに。」
「そうなんだ・・・・って何?」
「我が街、我が校を助けていただいた恩人を怪我したまま放り出すのは全員の良心と沽券にかかわります。」
そう言うとその医者は微笑んだ。
「あと、すばらしいお知らせがあります。」
「それは・・・何ですか?」
大和が問うが、彼は微笑んだままレイのほうを向いた。
「レイさん、貴方は、妊娠されています。」
「!!!!」
「やはり・・・そうでしたか・・・・。」
大和は驚いている。レイはというと、うすうす気づいていたらしく、予感に得心した顔をしていた。
「先生、間違いないんですか?!」
「間違いありませんよ。検査の結果、確かにレイさんのお腹の中には赤ちゃんがいますよ。今で受胎してから2ヶ月近いですね。」
レイはうつぶせの大和に身体を向けた。大きな胸がわずかにゆれる。
「王よ、いまお聞きになられました通りです。今の私の中には王の子供がいます。」
「僕が、お父さん・・?」
「はい。」
ますます驚いた顔になる大和。2人が出会ってからあれやこれやで、既にほぼ2ヶ月が過ぎていた。絶倫の大和の精子をレイは散々生で搾り取っていたのだから、当然といえば当然の成り行きだったが。巨乳美人に思う存分尽されて夢中になっていたくせに、今まで大和は妊娠ということを考えていなかったのだ。
いや、完全に失念していたというべきか。
そしてレイは幸せそうな微笑を浮かべて、自分のお腹を撫でていた。
そんなレイを見て、大和はしっかりした口調で、かみしめるように言った。
「そうなんだ・・・僕に・・・子供が出来るんだね・・・・・・ありがとう。」
「だからこそ大和さん、身体を完全に治してもらいますよ。生まれてくる子供をちゃんと養い、育てててあげるためにもね。」
「わかりました。よろしくお願いします。」

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