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俺×ゲーム×ハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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俺×ゲーム×ハーレム 1


突然だが、ゲーム類をプレイしてこんな事を呟いたり思ったりするはずだ。

〈一度で良いから、この(ゲームの)世界に行ってみたい〉

「・・・で、『此処』は一体何処だ?」
夏を思わせる天候のもと果てしなく続いているだろう草原に、俺はポツリと呟いた。
普通なら、ここは叫ぶなりするのだろうが、どうやら突然の事態に頭がついていけていないらしい。

「あぁ〜っと、確かやりかけのゲームがやりたくて、それで放課後、まっすぐ家に帰った。 うん。 当ってる」
今までの事を思いだすと何も異常はない。なのに何故?

あまりの事態に俺は天を仰ぐ、綺麗な青空に若干の苛立ちを覚えるが、俺の丁度真上に何かのゲージらしきモノが浮かんでいた。
「な…何だこりゃ…!?」
それにはこう書いてあった。

┌―――――――――┐
Ιタナカ・トシアキ Ι
ΙLV:001   Ι
Ι職業:無し    Ι
└―――――――――┘

「これって俺が今やってるゲームのステータス表示にそっくりじゃないか…」
それが俺の名前(田中としあき)で表示されてるって事は…ここはあのゲームの中なのか!?
どういう理屈かは分からないが、俺はゲームの中の世界に入り込んでしまったらしい。
しかし一体なぜ…?考えて答えが出る問題ではなさそうだが考えずにはいられない。確かにゲームの中の世界に行ってみたいと望んだ事はあったが…。
「よう、兄ちゃん…」
そんな事を考えていると後ろから声をかけられた。振り向くとガラの悪そうな男が三人ほど立っていた。リーダー格の男は微笑み(目は笑っていない)を浮かべながら俺に言った。
「悪い事は言わねえ。命が惜しけりゃ身ぐるみ置いて行きな」
「と…盗賊…!?マジかよ…」
俺は武器も何も持ってない。しかもレベル1だ。勝てる訳が無い。
「あ…あの…」
「あぁん?何か言いてえ事があんのか?」
「お…俺、この世界に来たばっかで…まだ事情も良く解ってない状態で…だから見逃してくれないかなぁ〜?…なんて…」
「はぁ?何を訳の解らねえ事をほざいてやがる。テメェの事情なんざ知ったこっちゃねえ!いちいち獲物の事情に配慮してたんじゃあ盗賊稼業なんてやってらんねえぜ!」
「そ…そうですよね…」
もうどうしようも無い状況だ。ゲームの世界に来て、いきなり裸一貫にされるのか?そんなイベント無かったぞ…。
「待ちなさい盗賊共!!そこまでよ!」
それは全く突然だった。女の人の声がしたので振り返って見ると、いつの間にか一人の若い女性が俺達の側に立っていたのだ。
「て…天の助け…!?」
年は20代前半くらいだろうか、赤いストレートの長髪を風になびかせ、殆ど防御の役に立たなさそうなビキニ型の鎧に身を固め、背中に幅広の両刃剣を背負った女剣士だった。
「最近この辺りに出没する三人組の盗賊ってのはあんた達ね!?」
「テメェ…賞金稼か!?」
「そういう事、町のギルドで討伐の依頼を受けたのよ。覚悟しなさい!?」
「しゃらくせぇ!!とっ捕まえて犯してやるぜ!」
盗賊達は剣を抜いて彼女に斬りかかった。
「大振り過ぎる。ナメてんの!?」

女剣士はそう言って盗賊の一人の攻撃を紙一重でかわすと、その盗賊の腕をとり捻りあげた。
そのまま「イテテッ」と痛がる盗賊の背中を蹴り飛ばし、もう一人の盗賊にぶつけた。

ぶつけられた盗賊は直前に手に持っていた剣を引いたため、同士討ちは避けられたが
変わりに縺れ合ってすっ転んだ。

「この野郎!!ナメ腐りやがってッうぐぅ!!」

仲間の転倒に余所見をした盗賊に女剣士の跳び蹴りが綺麗に決まり
大きく吹っ飛ばされた盗賊はそのまま無様に転がり気絶した。
その隙に起き上がった2人の盗賊は怒りに目を見開いて言った。


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