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淫屍術師<投稿自由です>
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫屍術師<投稿自由です> 4

(やわらかい・・・。それに・・・とってもかわいくて・・・)
抱きしめた屍から体温と一緒に『あたたかいもの』が伝わってくる。
それを感じた弟は、もうろうとした意識の中、こう思った。

―――オイシソウ、と。

そこから先、行われたのはセックスではない。
捕食だ。哀れな獲物となった屍の少女は、自分の運命すら理解できないのか猛然と襲いかかってきた弟を、甘い声を上げて受け入れた。
「ふぐっ、むぐっ、んおっ・・・!」
「んひ、ん、ぐぅんっ!?んおぉぉぉ〜〜〜っ・・・♪」
唇を吸われ、舌で口の中をなぶられ。年齢にそぐわぬ大きな乳房をもみしだかれた屍が、歓喜の悲鳴を上げる。
股間のほうでは爆発寸前まで昂ぶったペ○スが、すでに準備万端整った秘裂をズボン越しにこすりつける。
唇が、舌が、手が、身体が。
少女と触れている部分から体温とは違う、熱い何かが流れてくる。

―――ウマイ。モット。モット、ホシイ。

この時、弟の頭の中にもう理性なんてほとんど残されていなかった。
ただ目の前の少女、いいや目の前の屍、その中にある『何か』。
ソレを全て腹に収めたくて仕方がなかった。
弟は夢中になって屍の少女にキスやペッティングをしていたが、やがてそれでは食いきれないと判断したのか、いったん少女から身体を離す。
男を襲い、精を搾り取る恐ろしい存在だった少女はキスとペッティングだけで何度もイカされ。
呆けた顔で、口の端から自分と弟のが混ざった唾液を一筋、とろりと垂れ流していた。
そんな男の情欲をそそるようなカオをしているというのに。
弟のほうはどうやって屍の少女の中にある『何か』を食うかで頭がいっぱいだった。
少女のカタチをした『入れ物』の中に炎ともエネルギーともつかない『何か』があるのはわかっている。
しかしキスやペッティングでは少ししか回収できない。
いっそ『入れ物』を壊して中身を直接取り出したいところだが、ヘタをしたら少女の中にある『何か』を食いそびれてしまう恐れがある。
何とか邪魔な『入れ物』の壁をかいくぐり、その奥にあるモノを引きずり出す方法はないのか。
「んあッ!?あッ、あッ、あうああぁぁ〜〜〜ッ!!」
弟が必死になって考えていると。後ろから女の甘い声が聞こえてきた。
男が抱いているもう1人の屍の声だ。もっとも今の弟にとって、その美声もただの騒音にすぎない。
あまりに屍がうるさいので、文句の1つでも言ってやろうと振り向いた瞬間。
弟は信じられないものを見た。奇跡と言ってもいいかもしれない。
男が一突きするごとに、抱かれている女から欲してやまない『何か』をものすごい勢いで吸い上げているではないか。
その屍が炎のようなエネルギーをどれだけ持っていたか知らないが、それはこうしている今にもどんどん吸われ、今にも屍の中から消えてしまいそうである。
(そうか、あれか。あの男みたいにすれば、自分もあれを食えるのか)
2人の様子から瞬時にそれを理解した弟は、さっそく男のマネをする。
ズボンを下ろし、早く使えとばかりにいきり立つペ○スを、いまだ余韻冷めやらぬ屍の少女の股間に突き刺す。
だが性行為の経験のない弟がそううまく挿入できるわけがない。
何度も何度も失敗し。そのたびに秘所をこすって、少女を喘がせ続け。
ついに弟と屍の少女は奥深くまで結合した。
そこからは凌辱ですらない、ただただ一方的な捕食であった。
屍の少女に最高の快楽を提供する代わりに、少女の体内にある炎のようなエネルギーをむさぼり食らう。
それがなくなれば後は用済み。逃げるなり消滅するなり、何でもすればいい。
弟はまるで別人のように腰をふるって屍の少女をむさぼる。
彼女を構成する、大切な『何か』を食い尽くすために。
「あひッ!?あンっ、あンっ、あああぁぁぁ〜〜〜ッ!?」
屍の少女が絶頂の声を上げる。何回目?いや何十回目だろう?
いや、そんなことはどうでもいい。彼女の中にあるエネルギーはもう風前のともしび。
あともう少しで目の前の少女を食い尽くせる。それ以外に何を考える必要がある?
言いようのない興奮と歓喜をもって、最後の一突きを繰り出そうとしたその時だった。
騎乗位で楽しんでいた弟の口元に、何かが数滴、降りかかった。
最初は喘ぐ少女の唾液か何かだと思った。だがそれが口の中に入り、弟は自分の予想が間違っていることに気が付いた。

それは―――涙。

そう。屍の少女は泣いていたのだ。
普段なら味わいつくせぬほどの快楽を与えられているにもかかわらず、悲しげな顔で。
まるで死にたくない、消えたくないと言っているようなその顔を見て、弟の頭が急速に冷却していく。
自分は何をしている?屍の少女を犯している。
なぜ?屍の少女の中にある、炎のようなエネルギーを食らい尽くすため。
どうして?それがとてもおいしそうだったから・・・?

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