PiPi's World 投稿小説

オッパイストーリー!
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 16
 18
の最後へ

オッパイストーリー! 18

「ヨシュア!何をしたのだ?」
思わぬ光景に驚いたエイリアスは叫んだ。魔術師としての知的好奇心が、目の前の現象を座視できなかったのだ。
成長を遂げたエルバランの胸は、後に測ると92cmのGカップになっていた。
「ああ…胸が…こんなに…」
エルバランは、ヨシュアを思いっ切り抱きしめた。
その両目は潤み、嬉し涙さえ浮かべていた。
「うぅ…あ…ありがとう!ありがとうヘーデル殿!あなたが神かぁ…!?」
「い…いやあ…喜んでもらえて何よりです…」
エルバランは泣じゃくりながら成長した自分の胸を撫でたり持ち上げたりした。
「ぐすん…思えば王立騎士学園中等科の頃からずっとず〜っと私の密かな悩みであった…。同期生達はだんだんと膨らんで来る中、私だけが、まるで胸が二次性徴を忘れてしまったかのような平面っぷり…。男達は影で『平原』、『絶壁』、『いくら顔が良くてもあの乳じゃあねぇ…』とささやき合った…。身体測定や水泳の時間が辛かった…」
「それはそれで需要も…いや、苦労したんですね、エルバランさん」
ヨシュアは言いかけて止めた。
「…高等科に上がっても、学園を卒業しても、膨らみ始める予兆すら無かった…。私は胸を大きくするために様々な試みをした。巨乳化の薬があると聞けば、かなり怪しげな物まで試した…。おかげで腹を壊して一週間も寝込んだ事もあった…。毎日豊胸体操をし、入浴時には必ず胸を揉んだ…」
それを聞いたエイリアスとアースラは言った。
「そこまでいくと何か執念のような物を感じるな…」
「そんなにしてまで大きくしたい気持ちが解らないわ…」
「黙れ!!天然巨乳共めが!お前達に貧乳の気持ち解るまい!」
二人に向かって怒鳴りつけるエルバランをヨシュアは制した。
「まあまあ落ち着いてくださいエルバランさん…もう全て終わったんですから…」
エルバランはヨシュアの方に視線を戻して言った。
「ヘーデル殿…いやヨシュア殿!あなたは我が生涯の友だ!エルバランなどと水臭い呼び方をせず、ぜひファーストネームのオルレアーナと呼んでいただけぬか!?」
「は…はあ…オルレアーナ…さん」
おずおずとエルバラン…もといオルレアーナの名を呼ぶヨシュアにエイリアスは言った。
「凄いではないかヘーデル。国一番の大貴族エルバラン侯爵家のご令嬢と名前で呼び合う仲になるとは…大したものだ」
「あはは…」
ヨシュアは照れと困惑が入り混じったような妙な笑いを浮かべて頭をポリポリと掻いた。
「…さて、それじゃあ私達は退場しましょうか…」
アースラはエイリアスの耳元でささいた。
「ん?なぜだ?」
「食堂のアンナって娘がご主人様に胸を揉まれた後どうなったか覚えてるでしょう…」
「なに…!?まさかエルバランも…?」
「ええ、しかもムリヤリ胸を大きくした反動で、そりゃあもう凄い事に…」
「なるほど…それは騎士殿の名誉のためにも私達は退散してやった方が良さそうだな…」
エルバランあらためオルレアーナは二人に気付いて尋ねた。
「これ!マクダウェル殿、お手伝いの方、何を二人でボソボソとしゃべっておられる?」
「エルバラン殿、私達は急用が出来た。しばらく席を外させてもらうので、ここでお待ちいただけないだろうか。留守中はそちらのヘーデルがお相手をいたしますので…」
「はぁ?支部長とアース…いや、アーネル・マグカットさんはどちらへ行かれるんですか?」
ついアースラの本名を言ってしまいそうになるヨシュア、慌てて偽名に言い直して尋ねた。だが、当のオルレアーナはヨシュア以外の人間はもはやどうでも良いようだった。
「はるばる王都からやって来た騎士を待たせて外出とは何と無礼な!…と言いたい所だが、今の私は非常に広い心で全てを許す寛大な精神を持ち合わせている。どうぞ好きな所へ行かれ好きな事をなされると良いぞ。はっはっは…!」
「ありがたい、では私達はこれにて…ヘーデル、頑張れよ」
「ご主人様、頑張ってくださいね」
「が…頑張るって…一体何を…?」
ヨシュアは首を傾げる。彼はまだこの後起こる事態に気付いていなかった…。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す