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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 96

「面目ない…」
「で、でも姉様とお友達だったなんて知りませんでした。」
「いや、友達じゃなく今日は彼を婚約者として認めてもらいにきたんだ。」
「そうなの?」
クリスの母、シャルロが驚いた顔でセガルドを見る。「そんな…」
「ほ〜ぅ、クリスに男ができていたとは知らなかったな。そうかそうか」
ショックなソラと嬉しそうなジュダ。
とりあえず、その辺りを含めて今までの経緯と家の増築、その期間の間借りの話をすると、ジュダは「これから義理の息子になるんだ!遠慮すんな!」といった調子で快く了承してくれた。
その後雑談をしていると今まで黙っていたソラがいきなり「私もクリスお姉様と一緒にセガルドさんと結婚します。」と言い出し、クリス父が少し考えた後「一人と継ごうが二人と継ごうが一緒だから好きにしなさい。」といった。こうしてソラとの結婚も決まった。
「…」
あっさりと婚姻を許可するジュダとシンシアを見て、さすがは軍の最高権力者とその妻だなぁと関心しながらも俺の意見は?と思うセガルド。ソラは生まれ付き争い事を嫌う性格、騎士にも魔導士にも所属していないため、クリス程に驚かず結婚を許したのかもしれない。
「式はいつにするんだ?早い内がいいだろう。」
「同期のルカが彼の子を妊娠しているんです。後少しで出産を迎えますから、その後になるかと。」
「なに!?ルカちゃんもなのか!?セガルド君もなかなかのやり手だね!」
「は、はは…」
この歳で既に4人の妻と式神を使役している人間は王国を探しても稀だと言えるだろう。
しかし、アルトバルでは、結婚を直感的に決める事が多く、出会ったその日に結婚を決めるのは珍しくない。逆にランドやリリーのようにお互いを長い時間、好き合って結婚する方が珍しいのだ。
その日の夜。
それぞれに一部屋づつ割り当てられたセガルド達。
コンコン…
「せ、セガルド…入るぞ…いいか?」
ガチャ…
扉を開けたのはシーツで裸を包んだゼシカだった。
「クリス様、どうされました?」
「あぁっ!すまない!そんな最中だったとは知らなくて!邪魔をした!」
クリスは慌てながら立ち去ろうとするが、
「あ、クリス様!お待ちください!セガル様はここに居ませんよ!」
「え?」
「先程、ジュダ様がお見えになってお出かけになられた様です。」
「…ふむ、少し話がしたい。いいかな?」
「構いませんよ。どうぞ。」
少し考え、何を思いついたのかクリスはセガルドの部屋に入って行った。
その頃のセガルドは…
「君の実力を見せてくれないか?」
「構いませんが…これはいったい…」

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