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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 91

サーシャによってリグールは剣を納める事になり、クリスは胸を撫で下ろす
「すまない…。シュバル・オルグラン、この場で拘束する。」
「うおりゃぁぁぁ!王!どこにいやがる!」
「この声は…」
ドゴォォン!!
なんと壁を突き破り現われたのはセガルドとゼシカだった。
ユリィとランドは二人の足に付いていけずに、まだ下の階にいる。
「あん?り、リグール!」「…クリス…後は任せる。サーシャ様…」
「…いいのかしら?」
「待て!」
「セガルド!お前が待て!これから一仕事だ。罪人をしょっぴくぞ。」

その日の内に騎士団に壊滅的打撃を与えたジン達は、急ぎルクード・アルテミ城に入城。
変わり果てたシュバル・オルグランを見た後、ジンは元老院の元へ…急ぎ王位継承の準備に掛かった。
ランド、リリーとその式神は自宅で待機しながら、セガルド、セフィとその式神は休む暇なく城で雑務に大忙し。
3日後には継承の儀が滞りなく終了し、遂にアルトバルに女王が誕生した。
〜謁見の間〜
「ようこそ、クリシーヌ・ヴェルナード、セガルド。」
王の象徴となる王冠を冠り、王座に腰掛けたサーシャと、隣で番犬のように目を光らせるリグールと頬笑むジン。王座の前に片膝を付いた騎士が二人。
「ふぁ〜ぁ」
「バカモノ!王の前で欠伸とは何事だ!」
「ふふ、よいのです。ここ数日は睡眠の時間を削らせてしまいましたからね。」「何か御用で?」
リグールを睨み付けながらセガルドが口を開いた。が、サーシャは話を進める。「お二人に話しておきたい事があるのです。特に、セガルド…あなたに…」
「はぁ、なんでしょう?」「実は…その…リグールもよく聞いててね…?」
隣でジンがクスクスと笑っていた。リグールも訳がわからず難しい顔をしている。
「はっきり言いましょう!リグール、セガルド、あなた達を王族として迎え入れます。」
「は?」
三人の声が重なる。見ていられずにジンが口をはさんだ。
「サーシャ様のお腹にはリグールの子供が…」
「なんだとーっ!」
一番に声をあげたのはリグールだった。セガルドとクリスはポカンとしたまま固まっている。
「サーシャ!何故だ!?」「何故って言われても…」
「ジン!貴様!避妊魔法をサボったな!?」
「違いますよ。あの魔法も確実ではありませんからねぇ…」
「…なんだとーっ!」
続いてセガルドが大声を上げた。クリスは出遅れたらしく「あっ…」と声を出してから考え込んでいる。
「俺が王族!?そんなバナナ!!」
「…」
黙り込み冷ややかな視線を一同から浴び、恥ずかしそうにセガルドは俯いた。
「コホン…ジン!なんで言わなかった!」
「いやぁ…聞かないから」「貴様!」
「リグール!」
「も、申し訳…ってなるか!サーシャ!じゃあ…」
「8年前の約束です。リグール」

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