PiPi's World 投稿小説

魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 87
 89
の最後へ

魔導志 89

「あぁん?ふざけんら…あ?なんか変らろ…」
男は呂律が回らなくなっている。クリスはクスッと笑うと一言、
「秘技・闘魔断迅剣。」
言い終わると同時に男の周囲の壁に細長い亀裂が無数入る。
「ひゃら!?」
「ふふ、地獄に落ちろ」
「な、ふざ…ぁ…」
ドサリッ
男は急に糸の切れた人形の如く白目をむいて床に倒れこんだ。
「さすがに化け物でも内臓と脳を同時に切り刻まれれば生きれまい。残念だったな。」
「くくくくく…」
トムスが俯いて肩を揺らしている
「む、トムス?」
「クリスぅ〜っ!!君は凄いよ!!さすがはぼくの婚約…ぎゃぁ!!」
クリスに飛び付こうとしたトムスの足に短刀が突き刺さった。
「ひゃひゃ…おれら…しなねぇんらよ…」
「痛い〜っ!ぼくの足に何か刺さってる〜っ!」
「トムス、うるさいぞ。」「ひ…くるら…あああ!」ザシュッ…
クリスは倒れこんでいる男の首を切り落とし、セフィに言った。
「火炎魔法だ。炭にしてしまえ。」
「は、はぃ!」
「さ、皆はこの場で待機、王を逃がすな。」
「了解しました!」

「オル・ヘリオン!」
ランドの放った複数の豪火球を避けもせず受けるシーガ。
「へっ効かねぇなぁ!?」「甘いんだよ!」
炎の中へセガルドが飛び込み、シーガの体を斬り裂く。
ザシュッ!
「ぐぁ!虫が馴れ合ってんじゃねぇ!」
「セガル、離れて!」
「ん?おっけぃ!」
ズシャッ!
そのまま返しの刃でシーガの胸を斬り上げながらセガルドは後方に飛ぶ。
「うおお!貴様!待ちやが…っ!」
「オルガ・ヘルドラル!」「グォォォ!」
シーガが見たのは、燃え盛るドラゴンの吐き出した火炎だった。
「うわぁぁぁぁ!」
「やった!?」
「き…さまら…」
全身の表面が炭になりながらも、近づいてくるシーガ。
「うわっ!」
「終わりだ。」
紅月を、持っている鞘に納めたセガルドがシーガの眼前に入り込む。
「貴様…だけは…」
ヒュンッザンッザシュッ!風を切る音と共に、セガルドがシーガを目にも止まらず切り刻んでいく。以前に見せた居合いの技術の応用のようだ。
「…秘技・闘魔連殺刃。」「が…は…ち…くしょ…」「終わりだと言った。」
「…凄い…君は強いよ…」ランドは以前よりも数段強くなったセガルドに瞳を奪われていた。
セガルドも先程のランドを見て同じ心境だった訳だが。キンッと紅月を鞘に納めると同時に、シーガだったモノはバラバラに崩れ落ちた。
「ユリィさん!?」
ゼシカに抱き上げられたユリィは衰弱しながらも無事なようだ。次にセガルドはランドを見る。
「久しぶりだなぁ。」
「うん!元気そうでよかったよ。」
「結局は同じ目的で会うなんて思ってなかったぜ!身長も伸びたなぁ」
「ボクもだよ。セガルは前よりマッチョになったね☆」
二人は純粋に再開を喜んでいる。
「リリーとお前の式神達はどうした?」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す