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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 88

「もういいわ…先へ…」
「駄目です。こいつを生かしておく訳にはいきません。両手足を斬られ、胴に穴が開いても修復していく。ある意味、死ねない身体のようです。」
「…」
「おそらく、こいつはもう人には戻れない。今、解放してやる…」
ザンッ…
サーシャは、その光景を胸に焼き付け、リグールと供に先へ進んだ。

「ねぇイリス」
「ご主人様ぁ?」
「セガル大丈夫かしら…」「奴なら心配ない。剣技もそうだが、奴には瞳がある。安心しろ」
クリス達は城の裏口の前に陣取り、群がる衛兵を撃退していた。
そこへあらわれたのは…
「ぼくの愛しのクリスぅ♪逆賊になっても素敵だぁ!」
第三騎士団長のトムスと部下数十名、間抜けな声を発しながら真っ赤なマントをなびかせクリスに向かってくる。
「トムスか…第三騎士団は貴族の屋敷を消火してるかと思ったが…邪魔はさせんぞ!」
「ままま待て!ぼくは愛するクリスの味方だぁよ!さぁ皆の衆!かかれぇ〜!」「む?」
トムスが引きつれてきたのは正規の部下ではなく金で雇用した傭兵のようだ。
中々の手練らしく、魔法は使えずとも衛兵達を薙ぎ倒していった。
「トムス、何故貴様がここに?」
「ふふ〜ん♪ドルパノ家の情報網を甘くみてないかい?愛しのクリスの事なら今日の下着の色から週の自慰の回数まで全部お見通しなんだぁよ♪」

「殺すっ!!」
「クリス様ぁ!やめて!」時が止まったような沈黙の後、美しい真っ白な肌が火を吹いたように赤くなるクリス。メリルの制止に構わず白銀の剣を振り回しながら怒り狂っていた。
「ひぃぃ!!ままま待ってくれぇ!ぼくの援護で助かったんじゃないかぁ!」
「黙れ!!貴様だけはゆるさん!!その目をくり抜いてやる!!」
「クリス様っておもしろい人ですね☆」
「シーッ、イリス…今は何も言わない方がいいわ」
「さっさと首を…む?なんだこの気配は…誰だ?」
「ひっひっひっ…さすがは剣聖クリス…。俺様の気配に気付くとはなぁ…」
柱の影から男が一人、歪んだ欲望がそのまま顔に表れている
「ふん、なるほど。王の化け物開発は完成していたのか。」
「ひひひ…お前ぇ…やっぱ美人だなぁ…犯してぇ…」「ききき貴様ぁ!ぼくのクリスになんて事を言うんだぁ!」
「うるせぇ!男は黙ってろ!ひひ…ほかにも…いち…にぃ…さん…」
セフィ、イリス、メリルを指差しながら数えている。「気持ち悪い…ご主人様ぁ…」
イリスはセフィの後ろに隠れる。生理的に受け付けないらしい。
「ひゃははは!上玉4匹!たまんねぇ!」
「…皆は下がっていろ。こいつは私一人でやる。」
「クリス様!私も!」
メリルが剣を構えるが、
「いや、こんな雑魚は私一人で十分だ。一瞬で終わらせてやる」
「ひひひ…俺様の力を甘く見るなよ?ボロボロに犯してやるぜぇ!ぇ?」
瞬きをしている間に、クリスの剣は抜かれていた。
「雑魚が、話にすらならんな。」

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