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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 85

「…闘魔連刃!!」
目にも止まらず速さで振り下ろし、切り返された刀、放たれた二つの闘気の刃は一直線に叩きつけられ巨岩は二つに砕かれた。
「ほぇ〜、セガルド君やるじゃん☆」
「セガル様!すばらしいです!」
「…どうも。だいたい闘魔連刃ってネーミングセンスを疑うぜ…魔の力なんて使ってないのに…」
「魔と闘うからだ。初代ヴェルナード当主は魔物で溢れかえる大陸を…」
「師匠様、話が長くなりそうですから俺は帰りま…」「帰るなバカモノ!」
「クスクス、確かにジュダ様に似てますわね☆」
「まったくだ。ふざけていてばかりで困る。」
「いえ、力量がですわ。」「…まぁな。しかし、刃に鋭さが足りない。まだまだ修業が足りないな。」
「…これ以上コキ使われたら逃げますよ…」
「ふふ、私から逃げられる訳ないだろう。」
「クリス…」
「うわ!ルカさん!?」
「ルイじゃないか。どうした?」
「ルイ???」
いきなり現われたルカによく似た女性。皮の胸あてに小手、腰には珍妙な形のダガー。雰囲気はルカと全く違うが…
「リグールが動きだした。手勢を引きつれルクードにむかっている模様…」
「なんですって!?リグール・アーカイヴが!?」
「リグール…っ野郎!!」「待て!」
「セガル様!いけません!!」
セガルドは馬に飛び乗り駆け出そうとしたが、クリスとゼシカの制止に止められてしまう。
「ちっ!」
「アンナ!全軍に通達だ!目標はアルテミ及び駐屯騎士団、邪魔をする全ての者は敵だ!全指揮は任せる!セガルド!メリル!ユリィ!私と供に来い!シュバル・オルグランを拘束する!」
クリスは白馬にまたがると周囲を見渡す。
「私はセフィさんを迎えに行くわ!先に行って!」
ユリィが一番に駆け出した。
「ゼシカ!来い!一緒に行くぞ!」
「はぃ!」
伸ばした手をゼシカが握り、セガルドの前に乗せる。クリスを先頭にルクードへ全速力で駆け出した。

「ランドルフ!リリアン!先鋒を任せる!俺はサーシャ様を守らなくてはならない!」
「はい!」
既にルクードからは所々に火の手が上がっている。街に配置された『狂』のメンバーが一部貴族の家に火を放ったのだ。
「いいか!ルクードに到着したら王宮を目指す!騎士団は消火活動をしているはずだ!王宮に乗り込んで近衛兵を叩きながら進め!」
ルクードの正面門から乗り込むセガルド達、ランドルフ達は遅れて西門から飛び込んだ。
「マウアさん…何か…嫌な予感がする…王宮に何かがいるよ…」
「えぇ、魔族の力によく似ていますが違うようです。かなり殺気を感じますわ…。」
「主、気を付けて下さいね…。」
「わかってる。何か危険な気配を感じる…。王宮にいるのは人間じゃない。」
「(ゼシカの気配も感じるわね。王宮に居るみたいだわ…。ご主人様に知らせていいのかしら…)」
マウアが考えながらも馬は進んでいく。
王宮に到着したが、衛兵の死体が転がっている。

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