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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 81

「違いますよ…。そのお腹…ルカ、まさかとは思いますが…」
「あ、あはは、いやぁ…」「いやぁ…じゃありませんよ。作戦はもう最終段階に移ります。その上で聞きますよ?そのお腹は…ただ単純に太ったんじゃないですよね?」
頭をポリポリと掻きながらルカは恥ずかしそうに答えた。
「見ての通り妊娠しちまったよ。おまけに相手は…」「?」
「リグールの弟、セガルド君だ☆」
「え…えぇー!?」
ジンとランドルフか同時に声を上げる。
「し、仕方がなかったんだよ!二日に一回は会いきてくれるし…避妊魔法は使えないし…」
「……。」
「それにあいつがクリスに弟子入りしてから性欲がヤバくてさ…すげぇ絶倫…。そんで、様子見に来てくれた時に口でしてやると喜んでくれるんだ…」
顔を赤らめながら頬に手を添えて嬉しそうに言うルカにジンは呆れ顔だ。
「そんなこと聞いてませんよ…。ルカ…あなたって人は…」
「おっと、妊娠しちまったもんは仕様がないだろ?」「…はぁ、仕方ありません。少々、作戦は変更しますよ。」
「武具のちゃんと用意してあるから安心しろよ。他に身重でも、できる事は何でもするからな。」
「セガルに子供ができていたなんて…」
「ん?ボーヤ、あいつと知り合いなのか?」
「彼はランドルフ君。メンバーの一人でセガルド君とは幼なじみなんですよ。」「へ〜、あいつにゃ似合わない奴だな。お前とリグールぐらい違ったタイプの組みあわせだ☆」
「口が悪いのは変わらずですね。」
「ほっとけ!近ごろのあいつ…めちゃくちゃ強いぞ。クリスの修業のせいか、ジュダの再来とかって騎士団で言われてるらしいぞ。」「(君は強くなっているんだね…元気そうでよかった…)」
「ふむ…彼は騎士として我々と対立すると思いますか?」
「そりゃないな。俺から見ても義理堅く人情深い。幼なじみとは殺し合えないだろうよ。後、確かな情報じゃないが…」
「なんです?」
「クリス率いる第一騎士団と、クリスの忠臣が団長として新設された魔導団が、国王殺しを画策しているらしいんだ…。」
「なんですって!?」
「真偽はまだわからない。だが、有力筋からの情報だ。」
「誰ですか…?」
「妹のルイだ。あいつも俺の腹を見て驚いてたな。」「なるほど、臨機応変に構えなくてはなりませんね。ランド君、急いでウルスに帰りますよ。」
「はい!」
「おい!他の奴らには俺の事を話すなよ?」
「わかってますよ。体には気を付けて下さいね。」
「次に会う時にはガキ見せてやるぜ。じゃあな」
ジンとランドは急いでウルスに戻って行った。
「そろそろ奴らが来る頃だな。よっと…」
ルカが立ち上がって茶と菓子を用意しようとすると…「コンコン。」
「入れ。」
「こんばんわルカさん」
「よぉ、一日振りだな。」訪ねて来たのはセガルとセフィだ。ゼシカとイリスは留守番中。
「ちゃんと時間通りに来るから助かるぜ。」
「あら、お茶なら私が用意するわ。ルカさんは座ってて。」

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