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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 80

「ぐすっ…ぐすっ…」
「さすがはクリス様、寛大ですなぁ☆」
「メリル、後で屋敷に来い。使い古しだがシルバーブレードをやろう。」
「本当ですかぁ!?やったぁ♪今度はクリスブレードですね♪」
あっさりと泣き止むメリルに、クリスは笑顔で答える。セガルドは何やら不機嫌だ。
「よく高価な物をホイホイやりますな…これだから貴族は…」
「き・さ・ま・が・泣・か・せ・た・んだろう?」
「ぐぐ…」
「ふふ、師として私が弟子の行いに責任をとってやらねばならないからな。」
「は?師?」
「そうだ。貴様を鍛えてやる」
「えぇ〜っ」
「ほほぅ、では弟子でも何でもない君の責任をとる必要はないな。シルバーブレードは100万ゼニだった。きちんと返すんだぞ?」「ひ、卑怯な!」
「ふふ、私はどちらでもいいんだぞ。一応は婚約者だから99万9999ゼニにしてやってもいい。」
「(なんて女だ…)」
「なんだその目は?」
「いぇ…」
「ふふ、どうするんだ?」「わかりましたよ…」
「清々しい返事だ。私の剣は父ジュダ直々に仕込まれたからな。腕は確かだ。」「はぁ、さいですか…」
「ふふ、まずは礼儀作法だな。私好みの弟子にしてやる。」
「いいなぁ…」
メリルがボソリと呟く。
「ん?」
「私も弟子になりたいなぁ…」
それを聞いたセガルドの目が輝く。
「おや☆ここにクリスブレードを受け継ぐクリス様の弟子にピッタリな器がいらっしゃる!彼女こそクリス様の弟子に相応しい!」
「なによ!あんたバカなだけじゃなくて話がわかるじゃない☆」
「…君の推薦なら仕方ないな。では…」
「よっしゃ〜!」
「やったぁ☆」
「二人を弟子にしてやる。メリルには基礎しか力になれないが…」
「え…」
「うれしい☆あんたのお陰!私はメリル・ナリア、よろしくね☆」
よほど嬉しいのか、固まるセガルドにメリルが抱きつく。
「僕…セガルド…よろしくね…」
「仲良くするんだぞ?」
「はぁぃ!」
「ぅぃ…」
落胆しながらも大陸最強と名高い剣聖クリスの弟子となったセガルド。
禁じられた魔力と知識を持つ天才軍師ジンに弟子入りしたランドルフ。
魔導団で禁忌の書物を読み独自に力を磨くセフィリア。
「ランド君…ダメなら…リリーちゃん…」とアリシスの我儘で弟子となったリリアン。
サーシャ率いる『狂』
王国の魔人開発。
それぞれの時間が7ヵ月流れた頃、ある人物の重大な事実が発覚…
「さてさて、ルカはどうしたんでしょうね。」
「ルカさん?」
「はい。同志の一人なんですよ。主に諜報活動をしている人です。全てが終わるまでルクードには来ないつもりでしたが、ルカが定時連絡を怠っているようなので、来てみたんですが…」ランドルフとジンが骨董屋の前で貼り紙を見ている。大きく「休業中」と書かれていた。
ジンは構わず扉を開ける。「ルカ〜?いますか〜?」「その声はジンか?」
奥から出てきたルカを見て、ジンだけではなくランドルフも驚いた。
「あ、これか?東から仕入れた浴衣って物で…」

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