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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 75

「もしかして…弟子に?」「そのつもりだ。奴には師と導き手が必要だからな」「ズルいです!!私の稽古には一度も付き合ってくれたことないのに!!」
「お前の剣は私の型と違う。そうだな…知り合いに手練が…」
「私はクリス様がいいんです!!」
「…あまり困らせてくれるな。弟子は二人もとらない。」
「そのセガルドってアンポンタンがクリス様の弟子を嫌がるかも!」
「そうかもな。」
「だったら私に!」
「駄目だ。彼の才能は計画の実行に必要なのはわかるだろう?」
「う…」
「稽古なら付き合ってやるから諦めてくれ。」
「…(許さない…私のクリス様を独り占めだなんて…目に物を見せてやる…)」「どうした?」
「あの、彼が兵舎に顔を出すのはいつですか?」
「来週からだ。」
クッキーを片手にクリスは答える。少し嬉しそうだ。「そうですか、おほほ♪」メリルの瞳に闘志が宿る頃、当のセガルドは…
「はあはあ…まだできるんですか?」
「いいじゃねぇかよぉ…お前だってこんなに固いまま…。あっああんっ気持ちいいっ!」
ルカに乗られてお楽しみ中だった。
さて、酒場に到着したランドルフ達は…
「お帰りなさい。…お帰りなさいでは変ですね。まぁ、どうぞこちらへ」
「あ、はい。」
4人掛けのテーブルに座ると、ジンの後ろでマリーがモジモジとしている。
「さ、マリー」
「あの…助けて頂いてありがとうございました…」
「いえ、無事で何よりですよ。」
深々と頭を下げるマリーに、ランドルフは笑顔で答える。奥からデイルがやってきた。
「まったくだ!彼らが来てくれなかった灰すら残ってないんだぞ?」
「…。」
マリーはジンのマントを掴んで俯いてしまう。
「まぁまぁ、マリーは私を守るために前へ出てくれたんですから。リグールが遅れたのが悪いんですよ。」「…」
「マリー、あなたは私の大事なお嫁さんなんです。もう無茶だけはしないで下さいね。」
「はい…申し訳ありませんでした…」
「さて、本題に入る前に、色々と説明しておきましょう。」
「?」
「まず、邪悪竜が何故、人里近いこんな場所に現われたか知ってますか?」
「いえ、竜族に関してまったく…」
「そうですか。では、最初から説明しましょう。竜族は本来、人間とかなり親密な関係にあります。」
「え?竜族なんて伝説かと思ってた…」
「私達が生まれる遥か昔、4大界(天・魔・鬼・獣)が人界に攻め込んだ時、敗北寸前だった人界を竜族が守ったと言う伝説なら皆が知っているでしょう。」
「はい。人間が竜界に生け贄を捧げて助けを求めたんですよね?」
「事実は違います。竜界なんて場所は存在しません。彼らは人界に住んでいるのです。彼らは我ら人々を護る神の存在、5大界戦争の時も無償で自ら戦争に赴き、人々を勝利に導きました。」
「知らなかった…でもお兄様、あたし、今までドラゴンなんて見た事なかったですよ?」

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