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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 74

「うあああああっ…あ…あ…ぁ…」
ルカは両腕を背中に、両脚を腰に絡め、セガルドの精液を受け入れる。膣内が萎縮し、搾り取られるような射精感に襲われた。
「はあっはあっなんだか…すごいですよ…全然おさまらない…」
「ふぁぁ…わ、悪い…説明不足だったぁ…媚薬の効果が粘膜をとおしてお前にも…」
「はあ…道理で…」
「あ、あぁ…安心しろよ…効果がきれるまで相手してやっからさぁ…」
「じゃあ…遠慮なく…」
セガルドとルカが2回戦に燃える頃…第一騎士団兵舎では、クリシーヌ・ヴェルナードは書類を手に溜め息…
「はぁ…なんだこれは…」クリスが独り言のように呟くと、笑顔の少女が話し掛ける。
「クリス様、紅茶を煎れましたから休憩になさいませんか?」
「そうしよう。棚に茶菓子があったはずだが…」
「はぁぃ♪」
鼻歌混じりに茶菓子を探す少女。
彼女の名はメリル・ナリア。クリスの懐刀にして、最年少試験合格者の記録を持つ騎士。短めの赤髪に大きな瞳が幼さを一層際立たせる。
一見、セガルドやランドルフより年下に見える程だが、今年で16になるらしい…
クッキーをかじりながら、メリルはクリスを見る。
「なんだ?」
「クリス様、先程の書類に何か問題でも?」
「ふふ、見たいか?」
もう一つ、クッキーを摘みながら書類を受け取る。それは今期より第一騎士所属の者、つまり新米の履歴書だった。
「この人…」
「溜め息しか出ない資料だろう?」
「よく試験に受けられましたね。近接戦闘以外の成績は…え?」
「わかったか?こいつ、遅刻に欠席、試験にもほとんど顔を出さない。」
「ド不良…」
「おまけに乱闘騒ぎは数えきれないときたもんだ。」
「…」
「本人を見てなかったら即刻門番送りになっていただろう。」
「クリス様は面識あるのですか?」
「まぁな、なかなかの好青年だったよ。それに近接戦闘以外の成績は悪いんじゃなく、ただ書けないと思う。試験を受けてないんだからな。つまり未知数って奴だ。」
「…これから忙しくなりそうですね♪」
「今回の合格者のほとんどを第一騎士所属に推奨したからな。上からの小言も対処しなくてはならん。」
「…(誰が現われてもクリス様は渡さないわ!例の婚約者騒ぎもあるんだし…見つけたら…)」
メリルは一人決意していた。
「しかしだ。今回の試験、軍備の強化を計るのはいいが、たかが試験生に式神を使役しろなんて無茶もいいとこだぞ。奴等も動いて未来ある若者のほとんどが再起不能とは…」
「彼ら『狂』はルイさんが追ってますから、何かあれば報告がきます。」
「ルカは奴等と別行動をとっていると報告があった。今ドコで何をしてるんだか…」
「…心配ですか?」
「まぁな。奴も馬鹿ではない。軍に捕縛されるヘマはしないだろう。今はセガルド・アーカイヴの修業を優先させ…」
「えぇぇーっ!!」
「どうした?」

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