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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 62

完全に体を動かすのにあと2時間かかった
その様子を見ていたルカは驚いた。
「(うげ、嘘だろ!自力で解きやがった…さっさと逃げた方がよさそうだぜ)」「ぜぇ…ぜぇ…なんで俺がこんな目に…」
「大丈夫ですか?」
ゼシカが寄り添い心配そうにセガルドの顔を覗き込む。
「はぁはぁ、大丈夫、明日は体中が筋肉痛だな。セフィは?」
「眠ってるよ…」
「仕方ない。帰って休ませるか。ん?」
セガルドの足元に手裏剣が落ちていた。それを拾い上げてじっくり見る。
「う〜ん…どっかで見た事あるなぁ…」
「どうしました?」
「あぁぁ!これジジイん所で見た事あるぞ!」
「えっ!ちょっとセガルド!」
「悪い!セフィを家まで運んでおいてくれ!」
セガルドは全力で走りだした。
「(げ!セガルドの野郎、俺んちに来る気か!早く帰らなきゃ!)」
それを見たルカも急いで骨董屋へ向かった。
「畜生!あのガキはえぇ!着替える時間が足りねぇかもしれねぇな…」
家の屋根を飛び移るルカの真下を疾走するセガルド。僅かにルカが早く到着しそうだ。
「こらクソジジイ!」
勢い良く飛び込んだセガルドの目に入ったのは、おかしな格好をした綺麗な女性だった。
「あれ?あ、すみません!間違えました。」
言いながら見渡すと骨董品が数々並んでいる。
「いや間違ってない!お姉さん!あなたは誰!ジジイはドコですか!」
「はぁはぁ、おれ…いえ私は…お爺さんの娘です☆お爺さんは…出掛けてますの☆」
息を切らせながら満面の笑みで出迎えるルカ。
「娘?ジジイの娘さんにしては若いんですね。」
明らかに疑惑の目を向けるセガルドの視線を慌ててそらすルカ。
「いやですわ…そんな熱い視線を向けられては…」
「えっ!すみません!あの、コレなんですけど…」
手裏剣を取り出す。
「ギクッ!」
「ギクッ?あの、この刃物を…」
「は、はぃ…?」
「誰に売ったか知ってませんか?」
「へ?あ、あぁ!知りません!はい知りませんよ!」「(この人…美人だが明らかに不審だな…)」
「な、なにか?オホホ」
「じゃあ爺さんが帰ってくるまで待たせていただきますね。」
「えぇっそれは!」
「何か問題でも?」
「あ、いぇ…」
「はは、そういえば、お姉さんのお名前は?」
「ル、ルカと申しま…あぁ!」
「ど、どうしました!」

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