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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 59

「何を言うか!!」
「ですが…主達の命令は、お互いを抑える訳ですから無駄に争うよりは…」
「勝てないからってそんなのアリなの〜?」
「あらやだ、魔族は粗暴よねぇ。そんな調子じゃご主人様に嫌われるんじゃないのかしら?」
「な、なんだとっ!?」
「そんなぁ…」
明らかに動揺する二人。
「ここは休戦にして私達は見届けましょうよ。」
「仕方ない、貴様等、運がよかったな。」
式神達が休戦に入った頃、ランドルフ組とセガルド組は対峙したまま動かずに居た。
「セフィ!」
「いつでもいいわ!」
セフィリアの返事と共に、セガルドの瞳が茶色から碧色に変色する。
「セガル!あなたの相手はあたしだよ!」
リリアンはセガルドに切り掛かった。
ギィンッ!
セガルドは紅月で受け止め、片足を軸に体を回転させリリアンの胸当てを目がけ廻し蹴りを放った。
ドゴッ!
「あぅ!ゲホッゲホッ」
蹴り飛ばされたリリアンは胸を押さえながらうずくまる。
「リリー!!」
「…リリー、すまないな。行かせる訳にはいかないんだ。セフィ、頼む」
「えぇ、グラビオ!」
ランドルフの体に重力がかかる。立ち上がる事も満足にできなくなった。
「うあっ!」
「勝負ありだ。俺達と帰ろう。」
「そうはさせないわ…」
「なに!?」
ランドルフとリリアンは二度目の対面になる、深紅の鎧に身を包んだ女性。
「アリシス…さん…」
リリアンは胸を押さえながら顔を上げる。
「リグールの弟…初めて見た…」
アリシスはゆっくりと歩く。腰の双剣に手をかける訳でもなく、ただセガルドに向かい歩いてくる。
「なんだこの美人な姉ちゃんは…敵か味方か、それとも関係ないのか?」
「鼻の下を伸ばしてる場合じゃないでしょ!」
セフィリアの一喝を受け、刀を構えようとすると、アリシスが一瞬の内にセフィリアの目の前に移動していた。
「あなた…可愛いわね…♪」
「え?んんっ!」
セフィリアの頬に両手を添えて、いきなりのディープキス。
「なっ!なんだこりゃ…」「んん〜っ…あ…」
「…くちゅ…れろ…」
アリシスの舌がセフィリアの口の中へ。魔力を奪われ次第に力が抜けていくのがわかった。
「んふぅ…ご馳走様…♪」「セフィ!」
「ご主人様ぁ」
意識が朦朧としたセフィリアをイリスが抱き支える。
「こら姉ちゃん!何しやがった!」
「強い魔力を持ってるから…魔力をいただいたの…。ランド君、早いけど迎えに来たわ。行きましょう」
「させるか!!」
セガルドはアリシスに切り掛かろうとした。が、体が動かない。セガルドの影に見た事のない刃物、手裏剣が突き刺さっていた
「くそ!なんだ!?」
「ルカ…ありがとう…。セガルド君…それは影縫い…動けないでしょ…?」
「動けない事なんか見りゃわかるだろ!くそ!待ちやがれ!」
体を動かそうにも縛り付けられたように動けない。

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