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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 55

「出発は、いつにするんだ?」
「今週中には、ルクードを出発します。」
「そうか。今日ぐらいは我が家でゆっくりしていきなさい。ランド君にも部屋を用意しよう。いや、相部屋でいいか。はっはっ…」
リリアンの目に炎が見えた「…じゃあマウアさんと如月も連れてこなきゃ♪」
「食事の用意をしておくから、早く帰ってきてね。」リリアンとランドルフは、一先ずローファル邸を後にした。
さて、その頃セガルド達は…
「なぜだぁぁぁぁ!」
「どうしたの?」
「なぜ!なぜケーキがない!ドアを直してる間に足が生えて逃げたと言うのか!?えぇっ!?」
「あ…」
動揺したイリスをギラリと睨むセガルド。
「まさか!イリス…あなたが…」
ゼシカは真っ青な顔でイリスに問い掛ける
「食べちゃった…」
「な、なんてことを…」
セフィリアもノッてきたようだ
「美味かったか…?」  セガルドが近付きイリスの肩を掴む
「美味しかった…」
「…じゃ、買ってくるか☆みんなは何がいいんだ?」
「私も行く〜♪」
セガルドの腕にしがみつくイリス。
「あ、では私も御一緒…」「ゼシカも?じゃあ、みんなで行くか。」
「そうね。一人で留守番なんてイヤよ。」
結局、中心街まで4人で出掛ける事となった。
何やら民衆が騒いでいるような…
「おぃ、聞いたか?」「東の大陸、ジュウドと臨戦態勢に入ったらしいぞ。」「王様は何をしているんだ」「セフィ、聞こえたか?」「えぇ、まずいわね。今のアルトバルを攻められたらひとたまりもないわ。」
「え〜っごほんっ、アルトバル大陸国を中心に、東の大陸国ジュウド。北にはハイドル。南にギルダニア。西にログナス。この5大陸で世界は構成されている。一見、アルトバルが明らかに不利な条件だが、魔力の素質はアルトバルの民のみが持って生まれるため、軍事力は他国を圧倒しているんだ。ま、騎士団や魔導団がきちんと機能すればの話だが。」
「セガル、いまさら何を言ってるのよ。」
「いや、一応は説明を…」セガルドは恥ずかしそうに頭を掻いた。
「お菓子屋さんはまだなの〜?」
イリスは腕にしがみつき、胸を押しつけてくる。それを見たゼシカも何故か逆の腕にしがみついてきた。セフィリアは先手を打たれたらしく「あっ!」と、一声を上げてから不機嫌そうに前を歩く。
「臨戦か…脅しだと思うが、騎士団はこれからどうするんだろうな。」
「知〜らない。」
「素っ気ないなぁ…とりあえず、第2、第3騎士団は機能しないらしいから、俺は忙しくなるかも。」
「えぇ〜っ!じゃあエッチできなくなるじゃん!」
イリスが大声で抗議してくる。

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