PiPi's World 投稿小説

魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 52
 54
の最後へ

魔導志 54

「母さん、ついにランド君がリリアンをもらってくれるらしいぞ!」
「うふふ、わかってるわ。さ、どうぞ」
それぞれの前に紅茶を運び、母も席に着く。
「そろそろ三人目が欲しいなぁと思っていたから丁度いい。次は可愛らしい娘が欲しいもんだ。」
「なによ!!」
「もうっあなたったら。リリアン、これからランド君の奥さんになるんだから、もう少しお淑やかにするのよ?」
「はぁぃ…」
「まったく…妹が嫁に入るのにジンの奴は何してやがるんだ。」
「あなた…ジンは…」
「わかってる。あいつはあいつで頑張ってるからな」
「帰ってきたら、たっぷりと説教ね。意外とジンもお嫁さんを連れてくるかもしれないわ♪」
「あいつは国に背きながらも22歳、さっさと結婚して跡取りらしくして欲しいもんだ。」
この夫婦にとって、反乱組織に属する事は問題ではないらしい。
「あ、あの!ボク達…式神を連れて旅に出ようかと思うんです。」
「わかった。」
「少しは考えてよぉ!」
「う〜ん…わかった。」
「あんまり変わらないじゃない!!」
「うふふ、二人の好きになさいな。見聞を広げるのは大切な事よ」
「間違っても母さんを悲しませるなよ?」
「はぁぃ!」
「ランド君、いい乳だけが取り柄のような娘…ぶっ!」
「…次はグーよ」
「か、可愛い娘を頼んだよ…母さ〜ん!今晩慰めてくれぇ!」
「はぃはぃ、いくつになっても甘えん坊ねぇ☆二人が旅から帰って来たら挙式の準備しなきゃ♪」
「あ、リリアン!いい物があった!ちょっと待ってなさい!」        父は急いで奥へ行き、すぐに戻ってくる。手には一振りの剣が握られていた。
「ふっふっ、これは父がトレジャーハンターだった頃に愛用していた剣だ。ジンは魔導士だからお前にやる。」
「えぇ〜っなんか効果あるの?」
疑った目で見るリリアン。ちなみにリリアンの父は、商人になる前は有名なハンターだった。らしい。
「父を疑うとは何事だ!」「そうよ。パパはクリスちゃんの父、剣聖ジュダと互角って言われたぐらい強かったんだから♪」
「母さんは私の剣技に惚れたんだ。はっはっは〜」
「また始まった…いい加減イチャイチャするのやめてよ!」
「いいじゃんか。素敵な夫婦だよ☆」
「さすがはランド君、バカ娘とは違って話がわかるなぁ」
「はぁ、んで、何か効果あるの?」
「ま、実践で使ってみるがいい。」
「なによそれぇ…」
「瞬剣、確かに渡したからな。」
「え?瞬剣っていうの?」「うむ。価値の高い剣だから無くすんじゃないぞ?」「うん♪ありがとう」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す