PiPi's World 投稿小説

魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 50
 52
の最後へ

魔導志 52

左手に見えるキッチン、奥にはベッドが見える。
遠慮なく進むリリアンの目に飛び込んできたのは、二つのベットを繋ぎ合わせ、三人の美女に囲まれたセガルド。一枚の毛布の中を全員が裸で横になっている。「お前な、鍵が閉まってるって事は『入るな!』って事だぞ。」
「はぃはぃさっさと服を着てよ。大事な話があるんだから。」
「ん…セガル…?」
「お目覚めか?リリーとランドが来たから、とりあえず服を着てくれ」
10分後。
「んで、何の用だ?」
「あんたが来いって言ったんでしょうが!」
「いつものお約束だね。」
「んじゃ、いきなり本題だが、リグールに会った。」「やっぱり…リグールさんと喧嘩したんでしょ?」
「なんで知ってんだ!?」「ジンさんに会ったんだ…。少しだけしか話せなかったけど…」
「そっか…んで、騎士にはなるなって言われたけど、やっぱ俺は騎士になる。あいつの思い通りには為らない。」
「…どうしてもなるの?」「ランド?なんでそんな事を聞くんだ?」
「うん…ちょっとね…」
「?」
「あ、あたし達は騎士にも魔導士にもならないの。これからちょっと旅に出たいと思って…」
「…お前ら…」
険しい顔で二人を見るセガルド。
「な、なに…?」
「誘われたな?ジンさんは違うな。リグールにか?」「違うよ!アリシスって女の人…」
「リグールは…セフィを殺すと言った。そんな奴らの仲間になるのか?」
セフィリアはイリス、ゼシカと朝食を用意している。「リグールさんが…?」
「あぁ、俺もな。邪魔をすれば殺すとよ。」
「まだ…どうするかわからないよ…」
「…来週から騎士団勤務になる。行くならそれまでに消えてくれ。俺達に手を出すならお前達でも敵になる。悪いが容赦しない…」
「セガル…」
「それはさておき…」
「え?」
「お前らヤッた…ぶべ!」セガルドが言い終わる前にリリアンのビンタが炸裂した。
「いきなり何言ってんのよ!!」
「いってぇ!ま、よかったじゃねぇか。お前ら奥手だからこっちは心配でなぁ」「気付いてたの!?」
「いや、つ〜か…二人とも俺に相談してきたじゃねぇか。」
「え?リリーもなの?」
「だったら教えなさいよ!そうすればもっと早く…」「それじゃつまらん♪」
「殴りたいわ…」
「ま、結婚するなら後にしとけ。色々と問題ありまくりだからな。」
「そうだね…。これからどうなるかボクにもわからないから…」
「出発前には一声かけろよ。選別を用意しておくからな」
「珍しく気が利くじゃないの♪」
「ありがとう。セガル…やっぱり君はトモダチだよ」「…今日はこれからどうするんだ?」
「リリーの家に挨拶へ行くよ。昨日はボクん家に泊まっちゃったし」
「そうか。リリーの親父さんは面白いからなぁ」
「あんたに似てウルサイだけよ」
「じゃあそろそろ行くね」ランドルフとリリアンは立ち上がる。
「おぅ、またな」
二人を見送るセガルドの表情は何かを決意していた。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す