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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 48

物凄い勢いで人込みを掻き分けてくるセフィリア父。「は…はは、セフィ、愛されているな。」
「ふふ、どうするの?」
「愛の逃避行。」
「あら、素敵な言い方♪」「ランド、話したい事があるから明日辺りにでも俺ん家に来てくれ!じゃあな!」
「あ、あぁ、うん。ボクも話があるからリリーと一緒…に…」
セガルドはセフィリアを抱き上げ、さっさと逃げていった。その後を怒り狂う鬼人のような表情で追い掛ける紳士をランドは見送った。
「あ〜ぁ、行っちゃった」「大丈夫かな。」
「逃げ足だけは早いから大丈夫だよ。さ、踊ろ♪」
「うん☆」
一部始終を見ていたセフィリアのファン達は…
「俺、リリアン派に鞍替えする」「さすがに人妻は…なぁ…」「確かに…」「やっぱ元気っ娘だよな」
ランドルフは背筋に寒気を感じた。
「ラ〜ン〜ド〜、そうは思わないか〜?」
「あ、いや、その…実は…ね?」
「ね?じゃねぇ!まさか…お前…」
「あたし達も婚約するんだ♪あ、すぐに結婚しちゃうかも…」
「…残念だが、俺達は信じない。」
「はぁ…仕方ないなぁ、ラ〜ンド♪ちゅっ…」
「リ、リリー!?」
「人前じゃ恥ずかしいからほっぺで我慢してね♪」
と、ランドが振り向いた瞬間に唇同士が触れてしまった。
「あ…」
「ご、ごめん…」
頬を赤らめながら、二人の世界を作り出そうとしたが…男達の嘆きに邪魔される「何故だぁぁぁ!」「どうして俺じゃなくてランドルフなんだ!」「畜生!これが俺達とランドルフの差なのか!?だから卒業試験が受けられないのか!?」
何やら関係の無い事にまで結び付けている。
「へへ、そうゆう事だから♪ラ〜ンド、あっちで踊ろうよ♪」
「じ、じゃあね!」
嘆く男達に別れを告げて、リリアンはうれしそうに、ランドルフはそそくさとその場を後にした。
と、行き着いた先で美女二人組があたりをキョロキョロ見回している。

「あ、いた!」
過激なドレスに身を包んだマウアが、手をつないでダンスフロアに向かうランドルフとリリアンを発見した。
「いきなりいなくなったんで探したわよ!」
「あ、ごめん!」
兄を見かけたということで頭がいっぱいで、二人のことを忘れていた。
「どちらにいらしたんですか?」
如月が清楚なドレスをなびかせてマウアに追いつく。
「うん、知り合いを見かけてね…」

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