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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 47

明らかに一緒に踊ってくれないを強調している。
「(強要…いや、脅迫に近いぞ…。)」
「しくしく…」
「わかったよ!下手でも文句言うなよ?あと、人目を引いたら終わりだからな」「なんでぇ?」
「間違いなく貴族連中に追われる」
不幸中の幸いか、宮殿は広く参加者も多い。うまくいけばバレないだろう。
「わかった♪こっちこっち、早くぅ」
「やはり嘘泣きだったか」「セガルド!次は私だよ」「セガル様…私も…」
「もちろん。」
二人に手を振り、セフィリアと魔導学生の密度が高い箇所へ。
「ここでも少し嫌だなぁ…本当に下手だぞ?」
「ほらほら、シャキッとして。私がリードしてあげるから♪」
「へぇへぇ」
ちなみに、セフィリアは学園内でもかなりの人気者。「とにかく美人!」やら「冷たい態度がいい!」やら「知的な雰囲気がたまらない!」等、色々と票(?)を集めている。
それこそリリアンと学園内を二つに分ける程の人気ぶりだ。
当の本人は「興味ない。読書の邪魔しないで。」との事…
「まさか学園内の半分を敵にする事になるとは…」
「なに独り言を言ってるのよ。ほら、遠慮なく私に寄って…」
「こうか?」
「もっと!」
「もっと?」
「もっともっと!」
「あの…セフィさん?」
「なにかしら?」
「これはダンスじゃなく、ただ抱き合って左右に揺れているだけでは?」
「別にいいじゃない♪周りに見せ付けるのよ」
他の魔導学生は不思議な物を見るような視線で二人を見ていた。
「う〜む…まぁいいか。」「あっ!セガル!ここにいたんだね!」
ランドに名前を呼ばれた。次の瞬間…
「てめぇ!やっぱりセガルドか!」「貴様!学園のツートップの一角を!」「キチンと話し合い観賞用で納得していたのにお前って奴は!」
四方、六方、いや、八方から怒号の如く非難の声が飛んでくる。
「だぁ〜っ!うるせぇ!俺達は婚約したんだ!一緒に居て何が悪い!」
「てめぇみたいな不良が何を言いやがる!証拠を見せろ!」
「おぉ〜言ったな?よく見てろ!これが証拠だ!」
「きゃっ!ちょっと!んんんっ!?…ん…」
セガルドは周囲に構わずセフィリアを抱き寄せ、熱〜い口付けを交わす。
「あ…」「げ…」「うそだ…」「幻覚が見える…」
「あ、こら、もういいって、んん…」
「ダ〜メ、もう一回、ちゅっ…ちゅっ…」
周囲の男達は我が目を疑った。
なんと『あの』セフィリアがセガルドとキスを。さらに自分からキスをねだっている。
見ていたランドルフとリリアンも真っ赤になってしまうような光景だった。
「セガルとセフィリアって…婚約してたんだね…」
「知らなかった…」
「だぁ〜、もうおしまい!セフィ、帰ってからにしてくれ!」
「もぅっ…自分からしてきたくせに…」
「き、き、貴様ぁぁぁ!」遠くからさらにヒドい怒声が飛んできた。
「この声は…まさか…」
「こんな公衆の面前で私の可愛い娘に接吻かますとは何事だ!その場を動くな!とっちめてやる!」

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