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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 41

「セフィ…泣くんじゃない…お父様はセフィが心配なだけなんだよ…」
「ぬぬぬ!」
試験を共にしただけあって、見事な連携だった。
「お父様…ひどいわ…」
「セフィ、お父様を悪く言ってはダメだ…君をここまで育ててくれたのだから…ほら、涙を拭いて…」
セフィリアに寄り添い、ハンカチを渡す。
「(こ、こやつら…人前だという事を熟知しておるな…わが娘ながら見事…)」「グスッグスッ…」
「お父様!娘さんをボクに下さい!」
「ぷっ!シクシク…」
思わず吹き出すセフィリア「…仕方あるまい…娘を不幸にしたら…」
「そんなことにはなりません、しかし私も騎士になる身でセフィも魔導士になる身ですので否定は出来ませんが何があってもセフィは守ります。命懸けで」
「ふふ♪それに結婚はまだしないわ。今は婚約って形でお父様に認めて欲しかっただけなの。」
あっさりと泣き止んだセフィリアを見た父は、嘘泣きだったのか!!と、今更ながら気付いたと同時に、最近のセフィリアに笑顔が増えた事。試験を終えて大人の女性になった事。そして、その要因が『奴』だと痛感した。
「いや〜、お父様はさすがに寛大ですなぁ。はは」
「ぐぐぐ、さっさと行け!私は認めているが認めてないからな!」
何が言いたいのかよくわからないが、とりあえず挨拶は済ませたセガルドだった。
「ねぇ〜お姉様、昨日セガルドとしたの?」
その頃、式神二人は煌びやかな宮殿の角っこで主人達を待っていた。
「ふふ、秘密よ♪」
「ずるい!私なんか、もう6日も我慢してるのに…」「体はまだ完治してないけど、求められたら断れないのよね…」
「…何回したの…?」
「内緒♪」
「今日お泊りに決定だぁ〜!」
「それはセガル様に許可をとらなくちゃダメよ?」
そんな会話をしていると、見知らぬ二人組が声を掛けてきた。
「ねぇねぇ、君達も魔導学生?」
「俺達と踊ろうよ。」
「は?やだ。」
「遠慮します。」
「いいじゃんか。少しだけだからさ。」
露骨に嫌な顔をして拒絶する二人にめげず、男の一人がゼシカの腰に手をまわそうとする。
「私の体に触れていいのはご主人様だけ。触ったら腕を吹き飛ばしますよ?」
「私も同じ。魔族だからね。」
「はは、可愛い顔して角も翼もない魔族がいるわけないじゃん。」
「お、ナンパか。俺も混ぜてくれよ。」
後ろから聞き慣れた声がする。
「あ、セガルド!俺達が先に声を掛けたんだ。横取りすんな!」
「セガル様」
ゼシカがセガルドに寄り添い体を預ける。

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