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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 38

「団長?」
「…なんでもない。もう帰還者はいないだろう。バルドー、魔法陣を封鎖しろ。」
「わかりました。」
副官が魔法陣に近づいた瞬間、光が集まり男2人と女4人が転移してくる。
「なんで帰還日に寝坊するんだ!?」
「寝心地がよかったから仕方ないじゃない。」
「セガル様…申し訳ありません…」
「だいたいセガルドだって寝てたじゃん!」
クリスは、帰還した少年を見て思った。
「お前…家名は?」
「は?家名は無い。孤児だからな。」
「セガルド!この方は第1騎士団長、クリス様よ!」「ん?知らない。」
似ている。雰囲気も態度も、眼差しも…あの男に…。「リグール・アーカイヴを知ってるかな?」
「…重罪人でしょう?急ぎますから、失礼…」
「あ、セガルド待って!」「…あの少年…」
「どうされました?」
「…なんでもない。」

教室へ向かうセガルド一向「うぅ〜脇腹痛い…」
「大丈夫ですか?抱っこしましょうか?」
「ふふ、してもらったらどう?」
「私がしてもいいよ♪」
「…ランドはもう帰還してるかな。」
「遠慮なさらずに」
ゼシカは軽がるとセガルドを抱え上げる。
「わぁっ!こら!ゼシカ!降ろしてくれ!」
「ふふ、魔族は腕力に自信がありますから」
「あら可愛い☆」
「なんか可愛い♪」
セガルドはお姫様抱っこをされた形になり、足をバタバタしていた。
「あ!セガル!久しぶり!試験はどうだった!?」
「…この声は…ランド…。まぁまぁだったかな…」
「すごい格好だね…ぷぷ」「ほっといてくれ…」
「あ、今回の試験は無事に帰還すれば合格に変更されたらしいよ?」
「はぃ?」
「無事に帰還したのは、たった9名なんだって…他は帰って来なかったり精神に異常があるって…」
「なるほど。『狂』か…」「知ってるの!?」
「あぁ、会ったからな…」「え?」
「今度…ゆっくり話すよ」「シリアスな話を、そんな間抜けな格好でしない方がいいわよ」
自分でも気付かない内に、ゼシカの首に腕をまわしていた。
「ぷぷぷっセガルド可愛い♪」
「くそ〜っ!」
「それで、彼女達は?」
「あ、彼女がゼシカ。俺の式神ちゃんだ。」
「よろしくお願いします」「彼女はイリス。私の可愛い式神よ」
「よろしくね♪」
「ボクも紹介するよ。マウアさ〜ん!」
「マウア…まさか…」
「ん?どした?」
「は〜ぃご主人様〜」
「やはり貴様か!」
ゼシカはセガルドを抱っこしながら物凄い剣幕だ。
「あっ!ゼシカ!あなた何してるのよ!」
「それはこっちの台詞だ!淫乱族の貴様が人間界で男漁りか?」
「失礼ね!子孫作りの仕方もわからない堅物族なんかに言われたくないわ!」
「失敬な!私はもう御主人と何回もそういう事をしている!」
「ま、まぁ落ち着け。あんまり人前でそんな事を言うもんじゃ…」
セガルドはなんとか場を納めようとするが…
「ふ〜ん、そんなお姫様抱っこ少年で満足できるのかしら?」
「なんだと!」

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