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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 196

「うおぉっ!?て言うか、俺驚いてばっかだな…」
『口に出てるわよ、口に』
(お、お前、実体化できたのかよっ!)
『実体化じゃないわ。あなたの目に見えてるだけ。精霊みたいなもんよ?』
(すげぇな…)
『ふふん〜。感動した?感激した?もう紅月さいこぉぉっ!みないな?』
(いや、まぁ感動はしたが…)
『あ、念の為に言っとくと、私が見えるって事は姉妹も見えるからね?あとで紅雪姉さんでも見てごらんなさい?』
(おい、無視かよ…はぁ〜それは後で拝ませてもらうとしてだ。あの開ってのは…何だ?)
『何って?』
(あれだ。危険性とか、補助効果とか…ほら、炎がでたじゃん。ボォーッて)
『まず危険性は皆無ね。でも剣でも槍でも武器なら皆、同じだけど自分に対して攻撃したら危ないわ。効果はねぇ〜、その…分んない♪』
(♪じゃねぇっ!自分で分んないモノを他人に使わすなぁっ!)
『だぁってぇ…私を抜いたのはあなたが初めてだしぃ〜。父様からは何も聞かされてないしぃ〜』
(ないしぃ〜…っておいっ!どうするよ、これから?大丈夫なのか?)
『まぁ、平気じゃない?刀匠が使えない剣を打つ訳ないしね。そのうち分るわよ♪』
(そのうちって、お前…)
その時…

「セガル!」

ランドルフが勢いよく飛込んできた。

「ランド、ほおっておきなんて酷ぇじゃねぇか…」
「ごめん、リリーに引っ張っていかれちゃってさ…そんな事より早く会場に向かって!」
「なんで?今日の試合ってもう終ったんじゃ…」
「それがペア部門があまりにも早く終わっちゃったから…個人部門の予選の予選をやるって!」
「俺の番号はっと…051……やべぇ!」
「ね!?急いで!」
「おう!」
会場へと駆けるセガルド。
すぐ後ろにはランドルフもいる。
「セガル!個人戦の予選の予選はジュダ様の像じゃなくて百人で戦い合うんだって!」
「ほう!何人、予選へ行けんの!?」
「十人!」
「楽勝だ!」
セガルドは入口近くの入場口へと入って行った。
「セガル…頑張って!」


ランドルフが観客席へと戻ると…
「ご主人様ぁ…うぅん…」
「如月!呑み過ぎだってば!」
「がははっ!良いんだよ、リリアンちゃん!無礼講だ、無礼講!」
「お父様も!」
リリアンとソラは困り果てた顔をした。
「あはは……あれ?ヴェイルさんは?」
「ご主人様は082なのであそこにいます。」
テテュスの指差す先は闘技場である。闘技場にはジンの姿もあった。


「おや?ラクゥ…奇遇ですねぇ?」
「!お前…」
「いやぁ…まさか予選の予選で一緒になるとは…」
ヴェイルはそう言うと頬を掻く。


『それでは皆様ぁ!突然ですが、個人の部予選の予選を始めたいと思いまぁす!』

ゴングが鳴り響くと同時に闘技場内の百名が空間転移する。

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