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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 177



その頃、飛ばされた八咫達は…
「で?こいつを倒せばクリアか?」
「ええ、でもゴーレムのくせにちっとも動かないじゃない!」
その場には十組二十名の参加希望者がいた。
「…もしかして故障か?ラッキーだぜ!」
そう言い幸の薄そうな顔をした傭兵風の男が剣を片手に駆け寄った。
その瞬間…
キンッ!
「うげぇ…?」
ジュダ像は剣を抜き男を打ち倒した。
「大丈夫?…きゃあ」
男とそのパートナーである女性が空間から消えた。
「なるほどね。攻撃が起動条件か…」
八咫は誰ともなしに呟いた。
「ただ…弱えな。おい、姫!手ぇだすなよ。俺一人で十分だ!」
八咫の背中から漆黒の翼が生え、宙に浮んだ。
「ブッ飛べ!」
ゴウッ!
突風が凪ぎ、ジュダ像は空に飛んだ。
「けっ…あばよ!」
溶けるように消え、ジュダ像の背後に回り込んだ。
そして八咫は抜き手を放つ。ピシッピシシッ!
ジュダ像は砕け散り、辺りが光に包まれた。


『1チーム目が帰ってきました!ジュダ像を倒したのは…獣族、八咫選手です!』
「お〜早いな、まだ五分も経ってないぞ?」
「これで目標は決まったわね、セガル。五分以内よ」
「うしっ」
「セガルド達は元気ね…」
「あはは…リリーやっぱ、僕らも目標でも決めとく?」
「そうね、じゃあセガルド達と同じで良いわ」
ランドルフ達は口々に感想を言っていく。
「おぉっと!続いて早くも2チーム目は…剣士スシリア選手と、獣人ルリメ選手でーすっ!」
「なっ、なんと!!」
光の中から現れた二人を見て、ジュダが驚き目を丸くする。獣人と呼ばれた少女は、メリルの普段着に獣の耳と尻尾を付けただけ。隣の剣士に至っては、東の着物に袖を通して髪を束ねたアリシスそのままだった。
「…瞬殺で…ござる…」
「アリシ…スシリア様、いくらにゃんでもみんなやっつけちゃわにゃくてもよかったんじゃにゃぃですかぁ?」
「拙者…邪魔する者に…容赦ござらん…。1組…逃がしたでござるが…」
アリシスはチラリと八咫を見る。視線に気付いた八咫は不思議そうな表情で見返した。
「ん?なんだあの組は…魔力の欠片も無いクセに妙な雰囲気を漂わせてるな…怪しいぞ…」
慌ただしくジュスガーの実況が入る。
「え〜、あ、そうなの?ふむふむ、あ〜、他の参加者は既に倒れた様です。よって、予選の予選突破はこの2組で決定ーっ!!」
ワァァァァッ!
「ふふ…待ってなさいリグール…サーシャ様の前で…恥をかかせてあげるんだから…」
「ちょっと待ったぁ!!」
そこへ、ジュダの待ったが入る。

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