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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 147

「帰るなバカモノ!まったく…泣き言ばかり言うんじゃない。」
「だって無理じゃん!魔法が斬れたら最強じゃん!」「言っておくが、リグールは父上から方法を聞いて少し練習したらあっさりと斬っていたぞ。私もそれほどの時間は必要なかった。」「お前達みたいなバケモンと一緒にするなぃ!」
状況を見ているセフィリアも、少し不安な表情を浮かべていた。
「お前はその瞳に頼り過ぎてるんだ。魔力を体で感じろ。」
「もう十分に体感してっから!見ろ!火傷だらけで服もボロボロ!あ〜ぁ、俺の数少ない服なのに…」
「わかったわかった、後で新しい服を買ってやるから。火傷もセフィリアがヒールで治してくれる。今は修行が優先だ。」
「も〜嫌だぁ〜っ!」
「セガル…頑張って!!」
セフィリアは口元で拳を強く握り、セガルドにエールを送る。
「いいか、セフィリアの放った魔力の流れを読み取れ。その内にある魔力の流れの集中する所を断ち斬るんだ。」
「もう聞き飽きたっつ〜の…」
「セフィリア、たっぷりと魔力を注いだ特大のヘリオンを頼む。半殺しにするつもりでやってくれ」
「いやだぁぁぁぁ!」
こうしてセガルドの修行は続いていく。


その頃、ゼシカとイリスはルクードの繁華街で買い物をしていた。
「お姉様!この服、可愛くない?」
「…そうね」
「お姉様!あれ、おいしそう」
「…そうね」
「お姉様、セガルが心配?」
「…ええ。まだ病上りだというのに、クリス様ってば修行だなんて…」
「お姉様は心配しすぎ!セガルはすごくタフなんだから、平気よ」
「…そうね」
ゼシカが心配しているのは別にその事だけではない。
(レイラ様がセガル様に接触してきた…つまりセガル様に危険がせまっている…)
ゼシカは呆けている。
「もしも〜し…お姉様、聞いてますか?」
「ええ、聞いてるわ…」
「だからセガルの事は心配しなくても平気だってば。それより、今は買い物に専念しましょ」
「ふぅ…そうよね。考えたってしょうがないものね」
そう言い、ゼシカはめぼしい物がないかと通りを見回した。
その時、ゼシカの視界に法務服を着た青年と漆黒の翼の天使が入った。
「…!ヴェルナルド様?」
その青年も気付いたようでゼシカ達に近付いてきた。
「久しぶりですね、ゼシカ…」
「そんな…なんで?」
ゼシカは驚きのため上手く言葉が出ない。
「お姉様、知合い?」

「イリス!貴女知らないの?『あの』ヴェルナルド将軍よ」
「ヴェルナルド将軍ってもしかして、『冥法皇』ヴェルナルド?」
「そうよ。神魔戦争の時、同じ戦場だったの」
「へぇ〜。私、デーモンナイトのイリスです。以後お見知りおきを…」
「ヴェルナルド・シルヴァです。ヴェイルで結構ですよ。この堕天使は僕の式神でテテュスです」
「テテュスです。よろしく…」
「…そういえば、ゼシカ。貴女はたしか契約したんですよね?」
「ええ、主人の名は…」
「知ってます。セガルド君でしょう?」

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