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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 144

「なぁなぁ、」
「なぁに?」
「機嫌は直ったか?」
「さぁ、どうかしら。」
「むぅ…」
「大会、楽しみね。」
「あぁ、そうだな。」
「えぇ。」
「…」
「…」
「なぁセフィ。」
「なぁに?」
「今日は二人きりで寝ようか。」
「いいわよ。」
「…寝るだけだからな?」「わかってるわよ。」
セフィリアはセガルドのベッドに潜り込む。
「ん〜暖かい♪」
こうしてセガルドの夜は更けていく。

「ラ〜ンド♪」
「あ、リリー。わざわざ迎えに来てくれたの?」
「うん、マウアさんに聞いたらココに居るって」
その頃、ランドルフはルクードから少し離れた小高い丘の上に寝転んで星空を眺めていた。
「ね、ねぇリリー…」
ランドルフは顔を赤くしながら何か言いづらそうにしている。
「どしたの?」
「スカートの中…見えてる…」
「あっ!ランドのエッチ〜っ!」
「ご、ごめん!言わなきゃ悪いかなって思って…」
「も〜っ、あたしも!」
怒ったフリをしながらリリアンもランドルフの隣で仰向けに寝転ぶ。
「綺麗だよね。」
「うん♪」
「…ねぇリリー」
「なに〜?」
「僕、セガルに勝てると思う?」
「大会の事?う〜ん…」

ランドルフは急に起き上がり興奮した様子で話始めた。
「セガル凄いんだよ!僕の放った炎の中に躊躇わず飛び込んだり、目にも止まらない早さで相手をババッて斬ったりさ!」
「あいつを誉める時のランドって目が輝いてるよねぇ。あたしよりセガルが好きなんでしょ〜!」
すねた様子でランドルフを見るリリアン。
「そ、そんな事ないよっ!僕はリリーが…」
「あは、冗談だよ♪」
「う〜…。とにかくセガル強くてさ。もし、本当に勝ちたいと思ったら…」
「?」
「この沢山の綺麗な星のひとつを、落とさなきゃいけないかも…ね。」
「え?星を?」
「…リリー、帰ろう♪」
ランドルフは立ち上がり、服についた汚れを払うと、リリアンに手を差し出す。「あ〜っまた秘密にして〜っ!」
ガバッ!
ランドルフの手を握って、起き上がったリリアンはランドルフの背中に飛び乗った。
「わわっ!リリー、危ないよ!」
「罰として家までおんぶして♪」
「しようがないなぁ。あれ?リリー、少し重くなっ…ぐぇっ」
「うふふ…ラ〜ン〜ド♪何か言いたい事があるのかしら?」
「いぇ…」
ランドルフが家に到着するまで、リリアンの腕はしっかりと首を捉えたままだった。
その光景を水晶で眺めてる者がいた。
サイである。
「…くそっ、ランドルフめ。後少しだ…後少しでお前に復讐できる…ふふっ…ふふははは」
その様子を見ているレイラ。
(あ〜あ、いい感じに壊れ始めてるわね。まぁ、私には関係無い事けどね…)
心の中だけでほくそ笑む。



酒場『鳳凰の翼』では…
ぐぅ〜
アリシスは泥酔していた。
「相変わらず、お酒に弱いですね…」
「てか、まだグラス三杯ですよ」
「そう言う貴女はいけるクチですね…」
「ええ、まだほんの序の口ですよ」
メリルとヴェイルは楽しそうに眺めている。

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