PiPi's World 投稿小説

魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 131
 133
の最後へ

魔導志 133

「たしかにサイだけだったら、そこまで危険じゃないんだけど…サイは『魔導志』って本を手に入れてた。ジンさんが言うにはその『魔導志』はね…最強の天使、魔族、獣、鬼を召喚したり、死者蘇生の秘術が解ったりするらしい。でも召喚しても使役できないらしいし、死者蘇生も魔術師にとって禁忌だと思うんだ…」
ランドルフの話しを聞き、セガルドは今の自分の知識と重ね合わせる。
(…サイ…レイラ…本…召喚できても、使役はできない…)
「…セガル?」
「そうかっ…あの女が言ってたのはそれだ!」
いきなり大声で叫ぶセガルド。
「…セガル様?」
「そうだったんだよ、ゼシカ。ははっ…やっと解った…ランド、実はなレイラって上級魔族の女に俺はサイから本を奪ってくれと頼まれてたんだ。その代わり、俺の身内には手を出さないって条件でな。その時はなんの本かは知らされてなかったんだが、ランドが言ってたヤツだ。間違いない。そして、そのレイラって女から聞いたんだが、明後日から始まる大会でサイの奴が何かするらしい…」
「…そんなことがあったんだ。
あっ…そういえばセガル、大会のルールって聞いた?」
「いんや、まだだけど…ランド、知ってんのか?」
「うん。一応、王国が企画したってことになってるからね。
種目は男女混合の個人戦と、男女がペアを組んで協力する団体戦があるんだ。試合方法はバトルロイアルの予選とトーナメントの本戦がある。賞金は優勝者には三千万ゼニ、準優勝者には一千万ゼニが支払われるらしいよ。」
「ほうほう…個人戦はいいとしても、団体戦…誰と組むかなんだよな〜」

「セガルはお嫁さん、多いからね…」

「そうなんだよ…しかも、セフィもルカもクリスも多分、出たがるだろ?そしたらどうすりゃ良いんだよ…
ランド、お前はリリーとだろ?」
「うん。ジンさんは王国側から優勝者を出して、賞金を回収させようとしてるみたいだしね。」
ふと、一つの疑問が浮んだセガルドはランドルフに尋ねてみた。
「…兄上も団体戦に出るの?」
「うん、参加するよ。サーシャ様と…」
「えぇっ!?王様も参加すんのか!?」
「会議ですごくもめたらしいんだけど、闘うのはリグールさんだけみたい。」
「なんじゃそりゃ。」
「う〜ん…サーシャ様も何を考えてるのかよくわかんないよね〜」

今から3日前。
場内の軍事会議室に、サーシャ、リグール、ジン、アリシス、そしてジュダが集まっていた。
「さて、前王の処刑は大会終了後に行うとして、大会の賞金の件ですが…」
ジンの一声に、ジュダが反応して勢いよく手を高く挙げる。
「議長殿っ!」
「はい、ジュダ様。」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す