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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 122

「さぁて…♪」
「??」
「お礼として今晩もいっぱい可愛がっていただかなくては☆」
「あ、夜はリリーの家の会食に呼ばれてたんだ!ほらマウアさん!準備、準…備…」
立ち上がったランドルフは胸に違和感を感じ、マウアもランドルフの様子を察知し側による。
「ご主人様??」
「…」
「どうされました?」
「なんか…胸騒ぎがする…。気のせいかなぁ…。」
「ご主人様の胸騒ぎを気のせいで済ませるにはちょっと…」
難しい表情で考え込むマウアだが、できる事と言えば注意して行動する事を心掛けるくらいしか対応できない。
当の本人、ランドルフはこの胸騒ぎがサイに関係するんじゃないかと考えるが、その胸騒ぎがセガルドの危機を予感していたとは知らなかった。
その頃、ヴェルナード邸でソラの部屋に入ろうと考えながらも踏み出せないセガルド。そこへ使用人が駆け寄ってくる。
「セガルド様!お客様がいらっしゃってますよ。」
「おわっ!ビックリさせないで下さいよ!…わかりました、すぐに行きますね。」

「はぁ…こんな時間に誰だまったく…畜生…」
庭でセガルドを待っていたのは、マキの姉レイラだった。
「あれ?レイラさんでしたっけ?先程はどうも。夜道に一人で出歩いてはいけませんよ。」
盲目でもあるのだから…と言いそうになったが、気を遣い言うのをやめた。
「セガルド様、夜遅くに申し訳ありません。どうしてもお話したい事がありまして…」
何か言いづらそうな気配を察したセガルドは、邸宅から近くの路地裏へ。
「どうされたんですか?」「マキの事です。もう彼女から一切の手を退いて下さいませんか?」
「は?」
「彼女は竜を狩る者の盾となる一族に違いありません。でも、それ以上に至高の贄となる存在なんですよ…」
「ちょっと待った!マキが実は女で俺の盾になる一族で彼女を贄にしたいから近付くなと?」
「頭が悪いと思っていましたが話を理解していただけたようですね。」
初めて相対した時の印象と違い、レイラの全身には言い知れぬ奇妙で危険な雰囲気を纏っている
「…」
「あなたは障害と言える程の実力でもありません。ですから放っておこうかと思ったんですよ。でも、随分とマキがあなたを気にしていたみたいだったので…」「あんた…何者だ?」
「ふふ…マキの姉レイラと名乗ったはずですが?」
「違う…そうじゃない…」
「何が違うと?」
「あんたはあいつの姉なんかじゃないな。それ以前に人間じゃないだろ。」
「ふふ…それがあなたにとって何か不都合になるとでも?」
「…ならないな。」
「マキは私が拾ったんですよ。だから彼女は私の物、誰にも渡さないし邪魔はさせない。でも、あなたの兄リグールは少し危険なんですよね。『力』を持ちすぎてる。」
「どうするつもりだ?」
「ふふ、それは説明しなくてもわかるはずですが?」「貴様…」
「あら、凄い殺気…まさか私を止めようなんて考えてませんよね?」
「だったらどうする?」

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