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魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔導志 120

(し、しまった!)
「…マキ?どうしたの?黙り込んじゃって…」
「え?姉さん…あいつ…」「セガルド様がどうしたの?」
「あ、いや、何でもないよ…帰ろう?」
「そうね。」
「(何故だ…?姉さんが気付かないなんて変だ…。ボクなんか、すぐにわかったのに…)」
セガルドを街で見かけた時、マキシミルは一目で気付いた。動悸が激しくなり、下腹部に今まで感じた事の無い疼きを感じて…。
「ふふ、でもセガルドさんって落ち着いた優しい雰囲気を纏っていて素敵そうな方だったわ。」
「そ、そんないい奴じゃないよ!」
「…あ〜っ、さては…」
「えっ??」
「セガルドさんの事が好きなんでしょ?」
「ば、馬鹿な事言わないでよ!!そんな訳ないじゃんか!!」
「そうなの?」
「そうだよ!!」
「ふ〜ん…彼、沢山の人に愛されているみたいだからマキが入り込むのは大変かも…」
「だから違うってば!!」「はぃはぃ、もう…少しは女の子らしくできないの?」
「…姉さんを守るには男装の方が都合がいいからね。特にアイツからは…」
「アイツ?」
「ん〜…何でもない。さ、帰ろうよ」
一方、屋敷に到着したセガルドは、自室のベットに寝そべりながら今日の結婚式を振り返っていると、頬を真っ赤に染めたソラがやってきた。
コンコン…
「どうぞ〜。」
「セガルドさん…?」
「お、ソラじゃないか。」「あの…今晩は…」
「勿論、風呂に入ったら部屋に行くから待っててくれるか?」
「は、はい…」
ゆっくりと扉を閉めるソラを見送り、セガルドは身を起こす。
「う〜ん…なんだか緊張するなぁ…。とりあえず風呂に入ってから…」
一人ブツブツと喋りながら、セガルドは浴室(大浴場)に向かった。
「うぃ〜…いい湯だ…。一日の疲れをとるにはこれが一番だぜ…」
ゆったりと浴槽に浸かるセガルド。そこへ、ジュダがクリスの弟でソラの兄、アルドを連れて入ってきた。セガルドと目が合うと、二人は微笑みながら両隣に座る。
「セガルド君、お湯加減はどうだい?」
「あ、いい具合です。」
「そうかそうか、よいしょ、うぃ〜…たまらんのぅ…」
「父上、年寄り臭いですよ。セガルド君もそう思わないかい?」
「はは…」
「そういえば聞きたい事があったんだけど…。君、もう騎士を辞めたんだよね?」

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