PiPi's World 投稿小説

魔導志
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 117
 119
の最後へ

魔導志 119

「やぁやぁ久しぶりだねぇ。元気だったかい?」
「な、貴様!いつの間に!?」
再び驚いたマキは短剣を構えようとするが、盲目の女性に気を遣いゼシカが片手で制する。
「マキ…?誰かいるの?お知り合い?」
「ち、違うよ!こいつらは…」
マキが言い終わる前にセガルが女性に話し掛ける。
「こんばんわお姉さん☆マキ君の友達のセガルドと申します。」
「な、貴様!」
「私はゼシカです」
「そうだったのですか。マキシミルがお世話に…」
女性が声のする方へ深々と頭を下げると、マキは苛立った様子でセガルドを睨み付けた。
「なんだなんだ?そんなに見つめられちゃ照れちゃうぜ。」
「な、なんだと!」
一気に顔が真っ赤に紅潮するマキに、女性が追い打ちをかける。
「あら、もしかしてマキのいい人なの?」
「違うよ!」
「ははは、お姉さんは冗談がお上手ですなぁ。大丈夫、そっちの気はありませんから」
「???」
不思議そうな表情の女性は、ふと思い出したように自己紹介を始めた。
「あ、私はレイラ・パージルと申します。今後もマキをお願いしますね。」
「俺はセガルド、隣はゼシカです。」
「ゼシカさんは魔族の方なんですね。」
「えっ!?」
セガルドとゼシカの声が重なる。
「レイラ様、私が魔族だとわかるのですか?」
「ふん、姉さんは目が見えないけど不思議に何でもわかるん…あぁぁぁ!」
「(しまったぁ!セガルドと姉さんを逢わせちゃダメなんだ!)」
「マキ?どうしたの?」
「(でも姉さん普通だし…奴が本家って気付いてないかなぁ…。)」
一人考え込むマキだが、三人は心配そうにマキの様子を伺っているだけだった。「なんなんだ?」
「昔からおかしな子で…」「はは、おっと、そろそろ帰らなくては…。自宅まで送りましょうか?」
「いえいえそれには及びません。さっ帰ろうマキ」 「うっうん姉さん」
にこやかにセガルドが言う。
「じゃあな、マキ」
「覚えていろ、セガルド・アーカイブ」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す